森山浩行 衆議院議員が会計検査院の報告書「国が実施するＰＦＩ事業について」について内閣委員会で質問。

　2022年2月4日、衆議院 内閣委員会に於いて、森山浩行 衆議院議員（立憲民主党）が、会計検査院の報告書「国が実施するＰＦＩ事業について」について質問しました。

　英国では、 2018年1月18日に英国会計検査院（NAO）の報告書「PFI and PF2」が公表され、2018年10月29日にフィリップ・ハモンド財務大臣が「今後新規のPFI事業は行わない」と宣言しました。

　対して、日本では、2021年5月14日に会計検査院の報告書「国が実施するＰＦＩ事業について」が公表され、2022年2月4日、森山浩行 衆議院議員のPFIの性能について疑義を指摘する質問に対し、牧島かれん 内閣府特命担当大臣は「PFI事業が適切に実施されるように取り組んで参りたい。」などと、わざわざ負け戦を続ける日本の悪しき体質を象徴するような答弁をしました。

【 森山浩行 衆議院議員（立憲民主党）の質問 】
　はい、えー、会計検査院の検査報告ということで、え、これ、ま、もちろん、検査報告があったら、それに対して対応すると、いうのが基本であると思いますが、ま、たまにね、それがそのままになっていると、いうような事例も、お、散見をされることもあります。
　えー、ま、今回は、えー、ひとつ、警察署。
　警察署の浸水対策への支度に、指摘がありまして、えー、水害あった時などに、これ、消防、警察、自衛隊というような形で、ま、最初に頼りにされる施設でありますので、■■■、警察署は、浸水をしてしまっては、元も子もないんだと、いう指摘がありました。
　これに対してどのような対応をされていますか？

（えー、二之湯 国家公安委員長）
　えー、昨年ですね、えー、会計検査院から、一部の、おー、警察施設に於いてですね、えー、災害等の際の、おー、浸水により、えー、非常用電源施設等がですね、設備等が損傷、おー、する可能性がある旨の、お、指摘を受けました。
　えー、これを受けましてですね、えー、警察庁では昨年9月、都道府県警察に対しまして、え、災害時による、うー、浸水被害想定等を的確に把握した上でですね、えー、止水板の設置、え、更にはですね、非常用電源設備の移設等のですね、えー、浸水対策を計画的に実施するよう、おー、各都道府県に、えー、まぁ、 指示を致しました。
　えー、警察署、署等のですね、えー、まぁ、警察施設は、災害時には非常に、まぁ、重要な拠点施設となるわけでございますから、災害に強い施設でなければならないと考えております。
　えー、都道府県警察の、おー、浸水対策がですね、着実に実施するよう、おー、まぁ、警察庁として指導して参りたいと、このように思っております。

（森山浩行君）
　はい、ありがとうございます。
　これ、あのー、指示はしたけれども確認も、おー、して頂くということでいいですね？
　はい、あぁ、どうぞ。

（二之湯 国家公安委員長）
　委員ご指摘のようにですね、えー、まぁ、確認も、さして頂きたいと思います。

（森山浩行君）
　はい、ありがとうございます。
　もうひとつが、あー、これは部局横断というかね、省庁横断になりますけれども、PFI、まぁ、民間に任せることは民間に任した方が、安くなる、というようなことも含めて、えー、これ、推進をされている訳なんですけれども、ま、これに関しては、やっぱり公的な責任あるんじゃないかと、いうようなこともある中、それでも、おー、お金の部分に於いては、大丈夫だと言ってたところが、Value For Money について、えー、 疑義があるというような指摘をされています。
　これについては、どのように対応されていますか？

（牧島大臣）
　えー、昨年5月に公表された「国が実施するPFI事業について」の、おー、会計検査の報告についてのお尋ねと受け止めております。
　えー、各府省庁は Value For Money 、えー、VFM評価にあたり、よりジツジェンに沿った算定を行った上で、PFI事業の実施について判断すること、え、各府省等は、え、債務不履行の再発防止に向けて改善に取り組むこと、各府省等は、事業期間収容に伴う評価を客観的に行うよう検討すること等の趣旨の所見が示されたものと承知しています。
　これを受けましてPFI制度を所管する内閣府としては、この報告受けた、え、PFI事業の適切な改善が行われるように、え、令和3年6月に関係府省等や地方公共団体に対して、え、通知を発出しております。
　その中で、え、事業選定等にあたって、適切なVFM、Value For Money が算定されるよう、お、VFMに関するガイドラインの趣旨の明確化、え、事業者による公共サービスの適正かつ確実な 実施が確保されるよう、モニタリングおよび契約に関するガイドラインを踏まえた、適切なモニタリング等の実施の要請、そして、えー、事後評価マニュアルを参考とした、適切な事後評価の実施の要請を行っております。
　今後も、内閣府としては、え、制度の周知を図るとともに、関係府省等とも、または地方公共団体とも連携をして、このPFI事業が適切に実施されるように取り組んで参りたいと存じます。

（森山浩行君）
　はい、ありがとうございます。
　これは今後も、各省庁にわたる問題と、いうことであると、いうことと、やっぱり、その、PFIについて公共でやるべきもの、そして、民間に任したら、 これ手抜きされるんじゃないかと、いったリスク、あるいは、最終的な責任どう取るかと、いうような課題も、おー、残っている、ままでござい
ますので、しっかりと、おー、チェックして頂きますように、よろしくお願いを致します。
　あの、この検査報告については、あ、しっかりと今後もチェックして参りたいと、思います。
　よろしくお願いします。

※ PFI = Private Finance Initiative ; 民間資金等活用
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■　衆議院 2022年02月04日 内閣委員会 #07 森山浩行（立憲民主党・無所属）
https://youtu.be/Mi6yIh5Bhj0?t=312

【 関連資料 】

■　日本の会計検査院が、PFI事業の不適切業務と、従来方式よりもPFI方式の方が割高であることを指摘。
https://note.com/gifu_water/n/n3fc77773f1e4