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岐阜県公立高校入試 進路希望調査結果から読み解く最終出願者数

毎年1月末には、岐阜県公立高校入試に関する進路希望調査の結果が発表されます。

この調査では、岐阜県内の中学3年生に1月時点での進路希望をとっています。

もちろん最終的な出願者数ではないため、出願者数が確定するまでに様々な動きがありますが、一応の参考にはなります。

今回は、進路希望調査の見方についてのポイントを説明していきますね!

数字分析が合格を引き寄せる

まずは2020年度入試についての進路希望調査結果を見てみましょう。

2020年1月24日に岐阜県教育委員会のHPにて発表された数字です。

※調査結果の一部のみを表示しています。詳しくは岐阜県教育委員会のHPをご覧ください。

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例えば、岐阜高校の数字を見てみましょう。

これを見ると、定員360名に対して475名の希望者がいることがわかります。

つまり、115名が定員オーバーしているということです。

何も知らない方は、

「こんなに落ちるの!?」

「岐阜高校じゃなくて、岐阜北高校にしようかな・・・」

というように不安を感じてしまうでしょう。

しかし、それは間違いです。

進路希望調査上の数字は、あくまで表面上の数字であり、しっかりと冷静に分析をすれば無駄な不安を抱かなくて済みます。

詳しいことは後ほど説明するとして、まず第一に覚えておいていただきたいのは、「数字に惑わされない」ということです。

正しく分析をし、正しく進路指導がされていれば落ちることはありません。

不安な気持ちはわかりますが、大丈夫です。

落ち着いて現状を把握しましょう。

進路希望調査結果の見方

まず進路希望調査は、別の年度と比べて見る必要があります。

試しに2019年度と2020年度の同じ時期に実施された進路希望調査の結果を見比べてみましょう。

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例えば、先ほど例にあげた岐阜高校について見比べてみると、倍率は2019年度も2020年度も約1.3倍となっており、さほど変わりないことがわかります。

岐阜北高校な長良高校なども同じく倍率に大きな変化はありません。

つまり、定員をオーバーしていて大変な受験になりそうだと思えても、実は例年並みということです。

では次に、昨年は最終的な出願者数はどのようになったかを見てみましょう。

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ご覧いただいた通り、進路希望調査の結果と最終的な出願者数には大きな差があります。

先述した通り、2019年度と2020年度の進路希望調査の結果にはさほど大きな差はありません。

ということは、最終的には2020年度も2019年度と同じように出願者数が推移する可能性が高いということです。

2019年度は岐阜高校であれば、結局は出願者数396名(36名オーバー)に落ち着きましたし、岐阜北高校であれば、出願者数413名(53名オーバー)に落ち着きました。

逆に、岐山高校であれば進路希望調査の時よりも最終的には67名増えましたし、羽島高校であれば35名増えています。

進路希望調査の結果はあくまで参考です。

不安になりすぎるのも、楽観的になりすぎるのも良くありません。

数字に惑わされないことを心にとめておきましょう。

なぜ岐阜高校と岐阜北高校は出願者数が減る?

さきほどの表を見ていただければわかると思いますが、岐阜高校と岐阜北高校については、進路希望調査の数字と最終出願者数に大きな差があります。

岐阜高校であれば71名、岐阜北高校であれば56名が減っていることがわかりますね。

これにはしっかりとした根拠があります。

それは、岐阜高専合格者が抜けるということです。

岐阜高専の合格発表は2月下旬です。

つまり、進路希望調査の段階ではまだ合格が決まっていません。

また、岐阜高専を受験する子は岐阜高校または岐阜北高校レベルの子です。

ですので、進路希望調査の段階(まだ岐阜高専の合格通知をもらっていない段階)では岐阜高校や岐阜北高校を希望しており、最終的な出願の時にはいなくなるということです。

岐阜高専の定員は200名ですので、その人数が進路希望調査の段階よりも減るということになります。

最後に

もちろん進路希望調査の結果だけでは、進路を決めることはできません。

その他にも、岐阜新聞テストの結果や内申点、入試過去問の点数などありとあらゆる数字をもとに決めていくことをおすすめします。

しっかりと数字を読み解くことができれば、必ず合格します。

不安な子も多いと思いますが、最後まであきらめず頑張ってくださいね!


より詳細な分析方法は下の記事を参考にしてください。

有料ですが、塾講師ならではの内容になっています。



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