消せない愛ー「マダム・フローレンス!夢見るふたり」Florence Foster Jenkins
歌の上手い下手だけで観たら
コメディね笑える〜^_^か
なんだこのクソ映画。ってことになるし
映画の出来だけを観ちゃうと
メリル・ストリープは、やっぱすごいね!って、怪演っぷりの評価で終わっちゃう。
(確かに、わざわざ外して歌えるトコは凄いんだわぁ)
つまり、どっちか
…優劣や評価のどっちか?で観る世界じゃ
なーんにも楽しめない
そこを外して観るなら
ものすんごく自由な世界がw
待っています♪
雇われた伴奏者コズメが
初めての“レッスン”で見せる
驚きと戸惑いの表情
帰りのエレベーターの中
堪えきれずに、すっかり怪しまれながらw漏らす笑い
本番リサイタルの客席で
引きつけたように笑い出し
歩くことも出来ずに、転げながら“退場”する
上客スタークの新妻アグネス
…ま、真っ当な反応よねw
但し、この映画の本番は
この後からですよ
★★★★☆
カーネギーで歌いたい
いいえ、歌う!
・・・という強い意志
(彼女にすれば当たり前レベルの予定)
を前にしても
夫シンクレアの、妻への愛は変わらない
つか、この人
奥さんをジャッジしない
だから批判もない
彼の、やることなすことすべて
「バニー(フローレンスの愛称)、愛してるよ」
なのよ。
フローレンスの「愛してるよ」は
我がために
我が道を行くこと。
そして、夫の愛を限定しないこと。
まるで、女性性と男性性の
見事なペアを見ているようですよ、ええ。
フローレンスが何故そこまで?という情熱は、ぜひスクリーンで観て欲しいのですが
何故、絶世の音痴に
人が魅せられるのか?
カーネギーの本番
マダムが歌い出した途端に
客席は笑いに包まれます
次に、野次が飛び始める
その時、一度は笑って“退場”したアグネスが場内を一喝する
・・・彼女も、ジャッジがない。
笑うという反応はしてもね。
笑いと野次が
拍手と声援に変わり始める
・・・一曲も歌い終えてないうちから、スタンディングオベーション状態てw
こんな人いないわwww
彼女の表現はただ
「愛」だけなの。
夫へ
音楽へ
何より、今を生きる自身への
「愛」
聴いてるこっちは
「聴く」時こそ
歌の、音楽の出来不出来で聴くけど
感動したり、魅入られたりする時は
それ以上の何かに惹きつけられ
包まれている
笑いや驚きの後にね^_^
現に、ラジオのリクエストが流れます
「これを聴いたら 生きる希望がわいたよ」
映画は
“それ以上の何か”には、包まれなかった者の手で
彼女に酷評が伝わります
それでも彼女は言う
・・・私の愛は消せないとね^_^
皆、すべてが愛だと
なんとなくは知っていても
こと表わすとなると、受け取るとなると
色々違ってきちゃうから
面白いですね♪
(画像はwebからお借りしました)
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