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あなたは、どの現実を書こう?ー「イリュージョン」リチャード・バック



ある本を教えてもらった。
その人にとって、バイブル的な本だという。

絶版。中古をポチる。
(中身の話は読んでから)



…ふと、私にとって
バイブル的な一冊って
なんだろう?と思い

頭に浮かんだのがこの本。


はじめて読んだン十年前
ちょっと呆けて
嬉し泣き、した。

村上 龍訳には
賛否両論あるようだが

出会ってしまったものはしょうがないw




📖 パートタイムの救世主


自慢の複葉機で
10分3ドルの空の旅を売るリチャードは
自由気ままなその日暮らし


ある夏 出会ったのは
美しい飛行機トラベル・エア4000と
そのパイロット
ドナルド・シモダ


「じゃまなら消えるけど」
「いや、待ってたのさ 君をね」

「そうかい 遅くなってごめんよ」





・・・エンドレンチを放れば
目の前で宙に浮かせ

高所恐怖症の子供を
空の旅に連れ出し喜ばせるドン

何者なんだ?と聞けば
“パートタイムだ”と答える救世主。


「自由が欲しい時は 他人に頼んじゃいけないんだよ
 君が自由だと思えば もう君は自由なんだ
 このことの どこが一体難しいんだ?」

「イリュージョン」リチャード・バック


…この言葉に当時
強烈にやられた


自分がどれだけ、他人の物差しで
生きていたか。

ざっくりバッサリ斬られた笑




人は、違うものに惹かれ
それがありえないことをやってのける奴だったりすると
「かみさま」と呼んだりする

預言者、救世主...
もっともらしい呼び名は沢山ある。




この本がお気に入りという人なら
それくらい
ドナルド・シモダにやられてるはず。


📖「救世主入門」テキスト



“秘密”を知りたがるリチャードに
ドンが見せた「救世主入門」テキスト

リチャードは
ドンが見せる“奇跡”を自分も と彼を真似る

「飛行機に乗りたい」車椅子の客に
手も貸さず 飛行機に乗せるドン


リチャードは
彼に怖さも見てとるが それでも
友達の居心地の良さと好奇心から 彼と飛ぶ毎日を続ける...

小さな町でラジオ局に招かれた二人
その“商売”を疑われ
ドンは「いかさま」呼ばわりされる



ドンが言う

「自分の話に 他人が関心を持つだろうって
期待するのは
 他人に 自分の幸福を依存するのと同じだ
って 言ったよ君は

 それが正しいっていうのが
わかったよ・・・」

「イリュージョン」リチャード・バック



“奇跡”を望みながら それを受け入れられない
そんな群衆に取り囲まれ


夏と一緒に 彼はいってしまう・・・


📖 世界は救世主だらけ


...人ひとりに 起こせる“奇跡”は
自身が 満たされて生きること

“奇跡”を起こすのが 救世主だけなら
世界は 救世主だらけ

 いつも君は白い紙を持っている。
 それはほとんどの場合、計算のための用紙として使用される。
 しかし、もし君が望むなら
 そこに現実を書き込むことが可能だ。
 意味のないこと。嘘。
 何でも書き込むことができる。

 そして、もちろん 破り捨てるのも自由だ。

「イリュージョン」リチャード・バック



誤解を恐れずに言うけど
かみさまなんて いない。


いるのは
「あなたが信じた
 あなたのなかにいるかみさま」
それだけ。


…私は 私の望む現実を書こう

それだけ。



“テキスト”は、どこを開いても
自分が一番知りたいことが書いてある

この本が
“バイブル”と呼ばれる所以。


あなたは
どの現実を書こう?

(写真はお借りしました)

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