高校2~3年生編 狩猟者達3

待ち合わせ場所にて

とうとう女子高ZのK達と会うことになりました。当日は、朝からソワソワしていました。ぶっちゃけあまり睡眠が取れずです。そして、午前中の講習中にも関わらず緊張を隠せない自分がいます。

(上手く話せなかったらどうしようか。。。)

時間はあっという間に時が過ぎています。講習は無事に終わりまして、放課後、待ち合わせ場所へと流れ着きました。

S「よっしゃあ。Kって奴らとご対面だ。」

「智聖、びびんなよ。顔に死相が出てるぜ笑」

毒舌であるSは、緊張しまくっている私をつい冗談で笑わせようとしていました。確かに顔はガチガチに固まっているのは自分でも気付いています。

(よし、ええいままよ・・・。)

H「智聖くん、俺も動くんで頑張りましょう!」

そんなHも、女慣れしていないせいか緊張を隠せません。
とは言え、当時の側近の中においては忠実な男でした。

時間は午後1時・・・・。
我々は、待ち合わせ場所の時計台の前にいます。周囲は部活帰りや夏休み中の若い学生ばかりです。相手のZ高校は、この辺りに集団でいることは少ないはずなので目立つはず・・・・。

これぐらいのシークレットなイメージですね。

ご対面

前から3名、真ん中に背の高いZ高らしき制服を纏う子達が現れました。周囲を確認しているようです。SとHが早速、最新型のスカウターで計算しました。

※スカウターとは、有名なドラゴンボールに出てくる惑星戦士(惑)の使用する計測器。旧型は戦闘力22000,新型は250000まで計測出来るとのこと。

H「智聖くん、彼女たちですかね?結構イケてる感じじゃないですか。」

(あ、真ん中にいるのはKちゃんだ。横にいるいずれかが、昨日話したRだな。)

Sは、神妙な顔をして思わずこぼしました。

「おいおい、あいつら本当に同い年か?」

「よく見たら結構顔ガキだぞ笑」

さすがS。冷静に相手を見ていました。まさにこの予想が後に当たることになるわけです。私は緊張のあまりこの辺りは記憶が乏しいのでした。

(あれがKか。遠いけど、それでも凄い美人だ。)

Kが近づいてきました。

「智聖くんだよね?横はSくんかな?」

顔は大変な美形でかつ細身。さらにはとてもシャープな佇まいだったのを今でも覚えています。一目惚れをしてしまいました。

(おいおい、この子と1ヶ月も電話してたのか!)

(駄目だ、電撃が走ったようで、何も出来ん。)

既に私のスカウターは故障してしまいました。もう戦闘どころではないのです。しかしながら、男子校Fの代表として、総理大臣として、生徒会副会長まで務めている私が逃げるわけにはいきません。

奥では、連れのRとEが立って見ていました。

私「そうだよ!こんにちは。よろしくね。」

そう言いながら、SとHを紹介させました。するとKは、離れて待っている呼び出してRとEを呼びました。

R「どうも。貴方が智聖くんね?、横にいるのはS君達だっけ?」

E「は、はじめまして。私はE。男の人とあんまり話せなくてスイマセン。」

実は、Rはプリクラ交換した時に写っている子でして、顔は知っていました。この中で一番幼く小柄な子でした。しかしながら、どこか余裕があるタイプだったせいか、二面性を伺える印象でした。

Eは、プリクラ交換した時に写っている子でしたけど、小さすぎるサイズだったのでほぼ顔は見えませんでした。大人しい子ではあるけど、少しギャルに憧れてそうな雰囲気も。

男子陣を見てみますと、、、

Sは、ニヤニヤしながらガムを噛みながら挨拶をしています。まさに余裕なのでしょう。

Hは、緊張はしていますが、しっかりと声を出していました。

今日は、この後マックに行ってその後はカラオケをする予定でした。彼女達の後ろ姿を見ていて、走馬灯のように過去の映像が見えてきました。

(いやぁ、2年前の中3の頃、いや去年ですら生まれ変わったぐらいの光景だ。)

そう。男子校に入ってからはこうしたお遊びをするのが夢だったわけです。まさに男子の本懐でした。単純過ぎますけどね笑

私「じゃあマックに行こうか。」

ファーストフードにて

さて、初対面してから10分が経過していました。それでも、まだまだ緊張感は漂います。というのは、Kは想像通りな子でしたが、Rは、光学迷彩をしているような゛何か違和感を感じる゛二面性を感じたわけです。

恐らくはこの頃から私のスピリチュアルな感性が芽生えはじめたいたんだろうと思います。同席した二人はそこまで感じなかったそうですから。

K「今日は、楽しもうね!」

「何食べようかな~♪」

積極的に私へ声を掛けてくれます。そのままメニューを見ながらガールズトークしていました。SとHは、何やらメニューを頼むとしても、バラバラで食べるか、好きなもの単体だけにして、ポテトとか多めに買おうか迷っていました。

S「リーダーさんよぉ。お前、どうする?」

相手は、同い年の女子高生だけど、やはり男性がエスコートするとして奢るわけですから、自分らで決めるか、相手にリクエスト聞くかの判断を任されたわけです。私的には、官房長官のSに頼んでみました。

S「Kちゃんだっけ?皆でポテトとか個別で頼むよりかは、多めに買ってさ、好きなバーガー言ってくれれば奢るよ。」

それを聞いてたRが、少しビックリした事を言いだしました。

R「いや、ココはアタシ出すから。」

「初対面だし、貸し借り無しね。」

Sは、それを聞いてちょっとムッとした顔をしていました。
そりゃそうです。名門のお寺の次期当主でもあり大地主の一族の筆頭でありますからね。

コレ後日談ですが、実はR。このSよりに匹敵、いやヒルズ族かそれ以上のお金持ちのお家でしてね。常日頃は、車で送り迎えしていたようでした。当然、我々の家であっても下に見られていたかと思います。

(うーん、どうもコイツ可愛げないなぁ。)

K「ゴメンね。じゃあたしとEは、奢ってもらうね。」

そんな訳で、R以外の女の子は我々が奢ることになりました。

次回は、ファーストフード店とカラオケについて書く予定です。



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