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研究主任としての私の仕事

 現在今年度の校内研究のまとめをしています。まとめるときには、今年度はこうだった、だけでなく、だから次はこうしていくというところまで考えておく必要があります。来年度の学校長や研究主任がまだわからない中で、「来年度」について考えていくことに難しさがあって、学校長次第で今年度の流れがぶった切られて、「この方向で」となることもあるでしょう。また、次の研究主任に1年以上かけて引き継いだのに、新しい管理職と上手くいかず、研究が滞ってしまった経験は、私の心にずっと引っかかっています。
 そんな立場がまだはっきりとされていない中で、このメンバーでは合意形成が取れたから来年はこれで行きましょうとはならないのです。だから方向性を探るという建付けで話を進めています。
 前任校での取組の中から私がいいと思うことを、異動した学校にも転用してみました。結果はどうだったかというと、校内研究を進めていくベースができたことは感じられるけど、多くの教員が成果を実感しているわけでもなく、形としても残せていないので、大きな成果は出せなかったというのが正直なところです。研究仮説をざっくりいうと、目指す方向を共有し、すべての教育活動によって意識的に指導すれば、子どもも大人も成長を実感できるという感じです。成果が上がらなかった理由は、
①共有した目標に先生方の納得感が足りなかったのではないかということ、
②意識的な指導を継続するだけのシステムを作りきれなかったこと、
③前向きに校内研究に取り組んでもらえるだけの信頼が私に足りなかったことだと今は考えています。

 今日、研究部会の先生方と来年度の方向性について話し合いました。スタート時点で、①を解消しておくことは何となく共有できたと思います。②は来年度の方向性が決まったら、今年度の課題を含めて修正していけると考えています。③についても、今年度の学級担任として、研究主任としての働きを見てもらって、信頼貯金が増やせたのではないかと勝手に思っています。
今日の話し合いの中でも、年度初めに私が感じていた嚙み合わなさはあまりなく、建設的な意見が積み重ねられていくような話し合いができて、うれしく感じています。話し合いの中で、「先生はどう思っているの?」と聞かれたことが、私の思いを受け取っていただける空気ができたのか、私の発信不足だったのかは定かではありませんが、前者であるように感じました。

 今日の話し合いを受けて、今週末に学校全体に向けて「まとめ」の形で話をさせていただきます。最後まで自分の仕事をして終えたいと思います。来年度はどうなるのか。研究主任の仕事は自分の成長に近づける、学校を俯瞰して見られる仕事であり、来年度もまた私に話があれば改善に努めたいと考えています。選手交代となればそれはそれでもいいかなと引き継ぎをしていきたいです。研究主任の分掌の仕事が長いので、まだやっていない分掌もやってみたいとも思います。学年も分掌もどこでも大丈夫ですと言える状態でいたいです。

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