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過度激動よりも刺激増幅受容性という考え〜刺激が増幅され強い反応が長時間持続する〜


今日から如月。もう少しで立春というのに書斎の窓からは白魔が遊びにきている。

ギフ寺で目標がなかなか見つからんと話をしていたら,小僧が生きているだけでいいよと言っていた。きっと立春になればやる気がむくむくと土から出てくるはず。

少しXでつぶやいていた過度激動の話をしよう

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 過度激動(Overexcitability )は,Dąbrowski さんがgiftedの臨床研究を通してまとめたもの。OE は Psychomotor OE(精神運動性 OE),Sensual OE(感覚性 OE),Imaginational OE(想像性 OE),Intel- lectual OE(知性 OE),Emotional OE(情動性 OE)の5つがある。

過度激動という言葉にずっと違和感を感じていた。しっくりこない。現象面だけを述べていて,giftedの心に何が起きているのか???

日高くんの論文には以下の記載がある。
「Overexcitability,OE は“superstimulatability(It should have been called superexcitability,超興奮性 」と呼ぶべきな超刺激性)”という意味のポーランド語“nadpodbudliwosc (過興奮)”を英語に訳したもの で,少ない刺激でより強い反応を生じさせるという意味である(Daniels & Piechowski, 2008)。

そう考えると過度激動は使わないで刺激増幅受容性の方がしっくりくる。特に「激動」というより「反応」かな。

イメージは,小石を池に投げ入れても通常であれば小さな波紋が短時間で収束する。それがgiftedは,小石であってもが波紋が大きく広がり(増幅され)何度も繰り返して持続する。

池に投げ入れた石が魔石で魔力を発揮し,石から魔力の放出が途切れるまで波紋が大量に湧き上がる。異世界ファンタジーに脳が毒されている(笑)

通常であればすぐに収まる波紋がどんどん広がり持続され増幅されていく。

魔力操作が難しくなっていく。

異世界に飛んでしまった。

過度激動を一連の過程として考えてみては

少ない刺激でより強い反応を生じる。彼らと付き合っていたら,悲しみも喜びも人の何倍も感じ取ってしまう。

それだけではなくその反応を増幅させ,持続させる。

背景にはgiftedの神経心理学的基盤があるのだろうと妄想するのだが。

まあ,強い魔力をいかに制御するか・・・。

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