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谷口吉郎と明治村

今日は愛知県犬山市の「明治村」について書きます。

(話は逸れますが、)
最近、谷口吉郎について理解を深めたいと思い、
『生活・詩情建築家 谷口吉郎―白い雪片のように清冽な意匠心』(監修:仙田 満/著:松野 高久)
という本を読んでいます。

厚いので小分けにして読んでいるのですが、昨日読んだ箇所で「明治村」の話がありました。
明治村を谷口氏が開設したことは知っていましたが、細かい経緯について初めて知りました。


時は昭和16年、谷口氏が電車で東京を移動していた時の事です。
窓から風景を見て、あることに驚愕しました。
それは、

鹿鳴館が取り壊されている!!!


ということです。

鹿鳴館は日本の近代化を象徴する日本史においても非常に価値のある建築でした。

明治16年 鹿鳴館(J.コンドル)

谷口氏はこの建築があっさり取り壊されたことに衝撃を受け、
「明治建築の保存」に奔走するようになりました。


そこで四高時代の友人であり当時名古屋鉄道の副会長だった土川元夫に相談し、
土川氏の尽力で愛知県の犬山に明治建築等を移築することが可能となりました。

鹿鳴館は惜しくも取り壊されてしまいましたが、
それと引き換え(?)に「明治村」という非常に価値のある博物館を残したという
なんともドラマチックなエピソードですね✨

紹介動画はコチラから


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