試着室で思い出したら本気の恋だと思う
読書感想文
多分高校一年生ぶり?くらい久しぶりに書く
本を買う機会も読む機会も無くなって、ずっとSNSばっかり見ていたから、どんどん自分が空っぽになっていく感じがして、怖くなって本屋さんに行った
読み終わってまず1番に思うことは、文章書くの上手っってこと(笑)内容じゃなくてそこかよ、って感じだけど、この本は、短編集で、色々な女性がそれぞれ恋をしている
思いを寄せる相手のことを思い浮かべながら服を選ぶことをテーマにしているんだけど、結末が匂わせる感じにしか書かれてないんです笑
洋服によって必ず前向きになって、幸せに歩いていく様子は書かれているんだけど、で、相手とはどうなったの!?結婚したの?ってしっかり描かれてないところが、逆に気になる。続きがないのに続き読みたい、ってなる、読み手の想像力に委ねてるのかな、これが引き込まれるってことか。私にはできないな。小説家はすごい
こんな視点で本読んでる人なかなかいない笑
っていうのはさておき、内容は、本当に恋がしたくなるお話でした
好きな人に会う前は、1番可愛い自分を見せるために部屋の中でファッションショーしてしまうよね。なんなら会うたびに違う自分を見せたくてどんどん服が増えていく感覚、女の子なら多分みんなそう!笑
恋なんてしてなくても、少しおしゃれな人が集まるバーに行く時は一生懸命そこに合う服装を考えてみたり、遊ぶ相手の系統に合わせてスカートを選んでみたり、服を着るだけで強くなったような気がするから、服が与えるパワーは偉大だ〜
一つ目の話は高校の時から10年以上付き合ってる彼氏とのマンネリを感じている女性の話、二つ目はなんと不倫笑
三つ目は、会社に突然入ってきた年下のイケメンに片想いする話
例えば、不倫の話だったら、読み手は、いつまでも煮え切らない関係を断ち切って次に進む強い女の姿がみたいと思うし
三つ目の話なら、冴えない30代の女性が若いイケメンとうまく行く展開を期待するんじゃないだろうか、、
でもこの本は全く違って、既婚者の男への気持ちが本物だって再確認して沼ったままだし、社内のイケメンは振り向かないまま海外に赴任していきます笑
そのリアルさが現実だ!ものすごく
だから恋の盲目さに共感するし、私もこのくらい想える相手を見つけたい、と思う
それぞれ、どこが好きかっていう明確な理由はなさそうなのに、相手の全部がよく見えちゃう現象が起きててそこも女だな〜と思う
恋愛に理屈なんてなくて、感覚とタイミングなのかもしれないなー
総括、読んだら誰かを思って洋服を買いに行きたくなるような、恋愛と洋服のことをより好きになれるような本です。是非