「歩くのが気持ちいい夜に」の話

歩くのが気持ちいい夜。
朝セットした髪が崩れてきたのでフードをかぶって歩いてる。

住宅街ならではの静けさと暗闇。
まるで僕のために世界があるかのように思えた。

開放感とウォーキングによる腸の活性化のせいで、割と大きめのオナラが出てしまった。

その瞬間、後ろからバイト終わりと思しき女子大生が僕を追い抜いていった。

世界は僕のものではなかったし、静けさと暗闇は恥ずかしさと異臭に消し去られてしまった。


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