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「脳」を変えて、超集中状態(フロー)に入る方法【科学根拠あり】




科学研究によると、脳の奥底にはモチベーションのスイッチがあると言います。これは、お金や名声、等よりも強力に人を動かすスイッチです。
このスイッチをオンにすることができると、ハードワークをやりたいと脳に実質的に強制することができます。

あなたが過ごしてきた休日の一日を思い浮かべてください。
「アラームが鳴っても起きられない。やっとの思いで起床するが、スマホをいじってしまう。気づいたら夜になって一日を終える。
月曜日の朝は決してキラキラしたものではなく、憂鬱な気分だ。」
このような経験がある人、あなたは決して怠惰ではありません。異常でもなんでもない。
貴方に足りないのは、モチベーションではなく、ある特定の種類の「モチベーション」です。
ここからは、科学に基づいて際限のないモチベーションの生み出し方について解説していきます。



1、モチベーションの種類



モチベーションには二つの種類があるということを知っている人は多いと思います。
ズバリ、「内的動機」と「外的動機」です。結論から言えば、「内的動機」を構成する5つの要素を正しい方法で満たせばあなたは際限のないモチベーションを生み出すことが出来ます。モチベーションが生み出されれば、超集中状態(フロー)に入ることは簡単です。

私たちは何か行動を起こす際、ほとんどの人は「外的動機」に基づいて行動しています。外的動機とは、お金・称賛・報酬など外から与えられるものによって引き起こされる動機のことをいいます。しかし、この外的動機は時間とともに衰えていきます。なぜなら、脳は達成よりも、期待のほうが報酬を得ることが出来るからです。簡単に言えば、他人に期待されることは物事を達成することよりも脳にとって快感だからです。
だから、「外的動機」に頼っていては物事を継続することは不可能と言うことが出来ます。

もう一つの動機として、「内的動機」が挙げられます。これは、物事の内側から湧き上がってくる動機で、好奇心、目的、習熟度などによって上がります。もし、あなたが「内的動機」をもって何かに取り組んだ場合、外からの承認など一切関係なく、ただそれ自体をやりたいからやることができます。あなたが、曲を聴くときを思い浮かべてみましょう。あなたは、楽しむためにそれをするのであって、曲を聞き終わる為にそれをするのではないですよね。
あなたは、「内的動機」によって音楽を聞くわけです。
「内的動機」は「外的動機」よりも優れていてかつ、ハードワークが容易になり、スキルの向上、フロー状態(覚醒状態)に導いてくれます。
ではどうやったら、「内的動機」を持つことが出来るのでしょうか?
まずは、「内的動機」を構成する5つの要素について見ていく必要があります。
「好奇心」・「習熟」・「目的」・「自己」「自律性」が5つの要素となります。
「内的動機」を上げるためにはこれら5つ全てを満たさなくてはいけません。
これらをどのようにして満たすことができるのかを話す前に、具体的にそれぞれが何を意味するのかを解説していきます。本日の記事は、かなり長い有益な記事となりますので、ぜひ最後までご覧下さい♪


2、内的動機の5つのフレームワーク





① 好奇心


あることに対して、できること全てを学びたいという飽くなき欲求です。仕事において、好奇心がないとオフィスを出た瞬間、あなたは仕事をしないでしょう。しかし、「好奇心」があればだれからも強制されていないにもかかわらず、仕事をするはずです。私は英語を学んでいるのですが、モチベーションが続かないときがありました。私の場合、英語の対する好奇心は高く、暇なときは英語を勉強するぐらいでした。ポイントは、誰からも強制されていない状況で、自主的にあることが出来るかどうかです。


② 目的

二つ目は目的です。これは説明する必要がなさそうですね(笑)目的がなければ、内的動機を高めることはできません。私の場合、英語を話して海外の人とコミュニケーションをしたいという目的があったので英語を勉強していました。英語に対する「目的」は非常に高かったのです。ではなぜ、私の英語に対するモチベーションは下がったのでしょうか?次を見ていきましょう。



③ 習熟性


3つめは習熟性です。簡単に言えば、卓越的で継続的な欲求です。もし「習熟性」がないと、努力するだけで精一杯になってしまいます。例えば、大学受験生を想像してみてください。この欲求がない人は、学校で勉強するだけで精一杯になってしまうのに対し、この欲求がある人は、家に帰っても勉強をすることが出来ます。
私の場合、英語に対する、「好奇心」、「目的」はあったはものの、「習熟性」に欠けていました。大学から家に帰って英語を勉強することはありましたが、家にいる半分の時間は他のことをしていました。まさに、卓越的で継続的な欲求に欠けていたんですね。

④ 「自己」

五つ目は自己です。英語でいうと、Autotelicとなり、意味は「それ自体に目的があり、それ自体から離れていない人または何か」です。ここで注意したいのが、それ自体に目的があるという事です。私の場合、コミュニケーションをするという目的で英語を学んでいました。この場合、英語はコミュニケーションをするためのツールとなります。
しかし、この場合、英語それ自体への目的のことを指します。私自身、これが欠けていたんですね。英語それ自体に目的を見出せなかったんです。
この「自己」を満たすことが出来ないと、内的動機を高めることはできません。
つまり、やっている事それ自体が楽しくてしょうがない、という状況になればいいわけです。プログラミングが好きな人は、それが将来役立つとか考えていないわけです。ただそれ自体が楽しいからやる。まさにこれが、「自己」となります・


⑤ 自律性

これは簡単に言うと、それをいつ、どのように行うかを自分で決められるかどうかを指します。これがあれば、一日の中で何時になにをやるということが、他人に縛らせず自分の意志で決定することが出来ます。こうなることで、それ自体があなた自身のものであると思わせてくれます。私の場合、英語の勉強をいつ、どうやってやるかは完全に自分で決めていました。だから、好きな時間に好きな方法で英語の勉強ができたわけです。
私の場合、英語に対するモチベーションの中で、「自己」と「習熟性」が欠けていました。


さてここまで、内的動機を形成する5つの要素について話してきました。
あなたが今やっている仕事、タスクに置き換えてみて考えてみましょう。この5つを満たすことが出来たでしょうか?おそらく99%の人はすべて満たすことができていないはずです。でも安心してください。ここから具体的に解説していきます。


3、なぜ内的動機が最強なのか


そもそも、なぜ内的動機が理想とされるのでしょうか。まず内的動機によってタスクをすることで、パフォーマンスを向上させる神経化学物質が出ます。また集中力を促進し、フォロー状態(最適な意識状態)に私たちを導いてくれます。その結果、最高の状態かつ最高の気分でタスクをこなすことが出来るというわけです。フロー状態に入ることで、セロトニン・アナンダミド・オキシトシン・などが追加で分泌されます。フロー状態とは、時間を忘れるぐらい超集中している状態のことを言います。みなさんも、趣味で何かをやっているとき、時間を忘れるぐらい集中した経験があるでしょう。まさにこのことです。
その結果、驚くべきことが起こります。内的動機が、フロー状態を促進し、フロー状態がさらに内的動機を促進する。この無限ループが起こるわけです。つまり、フロー状態を多く経験すればするほど、内的動機が高まり、内的動機が高まるほど、フロー状態に入りやすくなる。まさに最強状態です。億万長者などで有名な多くの人は、このサイクルを経験しています。つまり彼らはフロー状態に入っているわけです。

さて、内的動機の重要性がここで認識できたところで次に、内的動機を構成する5つの要素それぞれをマックスにする方法を具体的に解説していきます。


4、内的動機を高める方法


① 好奇心


これがあれば、他人からの干渉なしで、タスクに取り掛かることが出来ます。もし、あなたがやらなくてはいけないタスクに対して好奇心がないのであれば、解決策は2つあります。
一つ目は、タスクを通して学んだことを実行し、プラスの結果を得る経験を積むことです。例えば私の場合、英語の勉強(この場合YouTubeで海外の動画を見ること)で運動の重要性について学んだとします。その後、運動を実行し、体・メンタルに対してプラスの影響をもたらすことを実際に経験します。タスクをすることによって学んだことを、実行し、それがポジティブな影響を与えるという経験をすることが、そのタスクに対して好奇心を向上させます。
 好奇心を上げるもう一つの方法は、タスクを通して学んだことをフィードバックするという事です。例えば、私の場合毎日英単語を覚え、数日おきに単語テストをしてその成果を確認すると言ったものです。ここで大事なことは、ポジティブな結果を多く出すという事です。英単語テストの際に多くの英単語が覚えられているという、ポジティブな結果が好奇心を向上させます。そしてもしあなたが、タスクを通してポジティブな結果が得られていないのであれば、どのようにしたらポジティブな結果が得られるかどうかを分析する必要があります。


② 習熟


これがあれば、継続的にしたいという欲求が生まれます。先月を振り返ってみてください。あなたはどの程度仕事やタスクに求められる「スキル」を、改善し磨こうと思ったでしょうか?そして、この「習熟度」を上げる方法は、あなたの目標を達成するために必要なスキルを把握することです。そしてそのスキルを向上させるために努力をします。私の場合、英語を話せるようになるという目標を達成するために必要なスキルは、様々ありますが一つは、「会話力」です。
そして、もしそのスキルを向上させることが出来なかったら、今やっていることを見直す必要があります。例えば、あなたが今仕事でマーケティングをやっているとします。あなたの仕事の目標が昇給することだった場合、マーケティングを上達するためのスキルを磨かなくてはなりません。しかし、そのスキルをどうしても上達することが出来なかった場合、あなたのマーケティングに対する好奇心は下がり、モチベーションも下がるはずです。このような場合は、仕事を変えたほうが良いかもしれません。


③ 自己


過去30日間で自発的に何か重要なタスクに、取り組んだことはあるでしょうか?もしないのなら、「自己」を高める方法は一つあります。自分は何が得意かということを問いただしてください。やらなくてはいけないタスクや仕事を、楽しんでやることが出来るようになるためには、あなたの得意な事を把握し、それを利用する必要があります。私の場合は、答えがない問題を考えることが得意だったので、哲学系やライフハック系の英語の動画を見て、やらなくてはいけないタスク(英語)と自分が得意な事(考える事)を組み合わせました。そうすることによって、オリジナルの方法で、誰からも干渉されずに英語を勉強することができました。
ではもし、あなたが得意なことがゲームをすることだけだったらどうしましょう?ゲームをすることと仕事をすることを結び付けるのは一見難しい気がしますよね。この場合、仕事にゲーム的要素を取り込むことがおすすめです。少しでもフロー状態に入りやすくすることが大事です。科学研究によると、フローに入れば入るほど、そのタスクが好きになるということが分かっています。仕事がゲームのように、面白く感じたなら、だれかに監視されていないときでも、自発的に楽しんで仕事をできるようになれるわけですね。



④ 目的

あなたは、仕事などのやらなくてはいけないタスクに対して、目的はあるでしょうか?自分自身に問いただしてみてください。そして、その目的は心から求めているものでしょうか?私の場合、英語を学ぶ目的は、様々な方とコミュニケーションをすることです。これは私が心から求めているものです。このような場合、あなたは正しい目的を持っていると言えます。しかし、仕事に目的を見出すことが出来ない人も多いのではないでしょうか?このような場合、確かに転職の必要性があるかもしれません。
しかし、仕事になんとなく薄暗い目的を抱いているのなら、それはモチベーションと仕事の満足度を上げることができると、科学研究で分かっています。そのような場合、紙に書くなどして、目標を明確に知ることで、仕事に対するモチベや満足感を劇的に向上することが出来て、フロー状態にはいることができるでしょう。



⑤ 自律性


あなたがやらなくてはいけない仕事やタスクを、いつどこでやるかを自主的に決めることはできるでしょうか?恐らくここが一番難しい所なのではないかと思います。仕事をいつやるか自由に決める事は難しいでしょう。もし、仕事ややらなくてはいけないタスクに対してモチベーションを上げたいのなら、その方法は二つあります。
一つは、視覚的な方法です。もしあなたが、自律性が全くないところで働いていてモチベーションがないのなら、それを人生経験として受け入れ、自律性を手に入れるために行動をするという事です。自律性がない会社で働いていたとしてもそこから学べることはいくらでもあります。そこから学んだスキルを活かして、ビジネスや転職をしようと考えてみてください。そうすることで、スキルを得ようと仕事に集中するはずです。
二つ目に自律性を上げる方法は、小さなことを一つか二つ選び、それを自分の好きな時間に好きな方法でやるという事です。どんなに小さなことでも良いです。これをすることによって他人からコントロールされているという意識を変えることが出来ます。



5、最後に



  さてここまで内的動機を構成する5つを満たす方法について解説してきました。
物事を始めるきっかけとなる外的動機を、内的動機に変換することがまずは第一歩となります。そして、物事を継続していくごとに、外的動機はゼロになり、内的動機のみとなる時が来るでしょう。そしたらいよいよ最強です(笑)失敗しても、他人から何と言われようとも、なにかネガティブなことがあってもそれをし続けることが出来るようになります。
やらなくてはいけないものではなくて、心の奥底からやりたいものへと変わる。もし、英語の勉強、仕事、などが心の奥底から好きになったら、もう誰もあなたを止めることはできません。あなたはフロー状態に入り、一日が楽しく、あっという間に過ぎていく。朝起きるのも辛くはなくなります。クリスマスイブの子供のように、興奮して朝を迎えることが出来るようになるはずです。勿論、時間はかかるでしょう。私も、このような状態にはまだ至っていませんが、日に日に人生が楽しくなっています。フロー状態に入れば入るほど人生は楽しくなる、これは本当に実感しました。

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