![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145626099/rectangle_large_type_2_1d265c34d13685bb7d0d5d4840291f94.png?width=800)
名前をつけてやる
その複雑な感情に名前をつけてみる。
そうすることで人間は恐怖を克服してきたのだ。
だからさあ、名前をつけてやる。
お前に名前をつければ怖くなくなるはずだ。
名前をつける、としても当てずっぽうにつけるわけにはいかない。
それなりに説得力があって、名前の由来なども二、三分語ることができるぐらいにはなりたい。
だからそうさね、それは形があるわけではなく、体を蝕んでいくものだ。
病気の一種として、一旦かかってしまうとなかなか治りにくいもので、今のところ手術とか、治療法があるわけではなく、放置していればそのまま命を失ってしまうかも知れない。
困ったちゃんである。
それは敵なのか。
果たして敵として認識すべきなのか。
むしろ共存してきたのではないのか。
太古より、人間の中にあって、時に体を蝕むけれど、感情や力をもたらしてきたのではないか。
違う、と医学はいう。
けれど、そんなこと本当に、確信を持って違うと言い切れるのだろうか。
僕は医学が憎いわけではない。
けれど、無条件に信じるわけにはいかない。
何せ、僕の人生なのだから。
話がそれた。
名前をつけるのだ。
病魔に、医学名はわかっている。
けれどその名前を呼びたくない。
読んでしまえば影響される。
僕らはか弱い存在で、すぐに影響を受ける。
だからこちらから、名前をつけて優位に立つわけだ。
さあ、君の名は、
暴れ鰻。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?