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太陽の花嫁

太陽の花嫁として、やってきましたお鈴と申します。
ええ、いわゆる生贄というやつです。
毎年、一人、18歳の女子が太陽に捧げられるしきたりになっています。
その後、帰ってきたものはいないので、きっと太陽に蹂躙され、焼き捨てられているのでしょう。
それ相応の覚悟を持って、やってきましたお鈴です。
以後、お鈴、とお呼びください。
名前など必要ありませんか、生き血と肉体が必要なだけですか。
そこに意識があったことなど知ったっことではありませんか。
わかっています。
けれど言わせてください、私はお鈴だったと。

システムがよくわかっていませんが、ここで受付をするんですか?
太陽の花嫁として受付をして、どこに行くのでしょう。
太陽のねぐらですか?地獄ですか?
居宅?私に居宅が用意されているんですか?
そこで、暮らす、まだ飲み込めていませんが、何をするんでしょうか?
え、普通に暮らしていればいい?

寝て起きて、自分の食事を作って、音楽を聴いて、本を読み、たまにフェスにも繰り出して、週末には立ち飲み屋で一杯ひっかけて、海を見に行こうだなんて、急に言い出すものだから、少し戸惑ったけれど、いいよ、って答えた。

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