『ブルーマリッジ』を読んで。
過去に犯した罪。
「覚えていない」加害者の言い分。
これまでを思い出す、心に繋がる足枷。
「ごめんなさい」なんて今更。
一生癒えることのない傷なのに。
でも言わないよりはって、エゴ。
そんな自分がまた嫌いになる。
明日は優しくなれるかな。
誰かに優しくなれたら、過去も綺麗になるのかな。
浅はか。
例えば、無自覚の傷を負わせてしまったパートナーは、こんな自分をどう思っているんだろう。
明るく気丈に振る舞ってくれるあなたは、どうしてこんな自分と一緒にいてくれるのだろう。
この本は触れられたくないことについて土足で手を差し伸べたように思う。
めくるページに吐き気。
変えられない過去。
変えられるのかもと思ってる自分の傲慢さが嫌い。
過去と未来は地続きだけど全くの別物。
他者と関わるということは、お互いに傷付き傷つけ合っていくということ。
片方だけ上がり続けるシーソーでは遊びが成り立たないように。
次会ったら、「ありがとう」を言おう。
「ごめんね」を言おう。
それには何の力もないことは知ってる。
過去を許してもらいたいわけでもない。
ただそうしておかなければ後悔してしまうのかもしれない。
それも今更だって分かってるけどー。
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