(気の滅入らない)有木誠の癌闘病日記98(聖人君子)

この病院に通うようになってから1年半経過した。

点滴をする機会も少なくない。
ここには外来用の点滴室(正式にはそうゆう名前ではないらしいけれど)があり、
点滴の為の、多くのベッド、チェアーが並んでいる。

入口で「どちらが良いか?」と聞かれるので、私はいつもチェアーを選ぶ。

革(風)張りのフットレスト付、リクライニングシートで、心地いい。
しかも、しかも、
各個に専用テレビ付だ!
飛行機で言えばビジネスクラス並みと言って良い。

あぁ、なんて恵まれているんだ!

私は聖人君子だから、こうゆう小さな事にも、大いなる喜びを感じる。

片や、この病院の入院食はどうだ!
飛行機で言えば「エコノミークラス」と言いたいが、そこにも遠く及ばず、
子供の頃の学校給食に匹敵する。
いや、給食の方が美味しかったかも知れない。

温かい物は温かく、冷たい物は冷たく出てくるのは良いのだが、おそらく温める過程で出るのであろう、樹脂食器がらの匂いが
鼻について、無意識に体が、拒否反応を起こす。

・・・あぁ、いかん、いかん !
こうゆう不平不満を言ってたら、
聖人君子 失格と言われる !!(笑)

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