ナカノソトさんの短歌が良すぎて140字じゃ語れなかったから

行間を読むのをやめてひたすらにゴシック体で殴り合う夜
#短歌 #tanka pic.twitter.com/M3lendRhVh

— ナカノソト (@nakanosoto) February 3, 2024

めちゃめちゃ良くないですか？？
良すぎて持ってる全てのXアカウントでいいねして、あるアカでは何ポストにも渡って語って、それでも足りなくてnoteに書きに来たんですけど、めっちゃ良くないですか？？？？

こういう、恋愛でも友情でもあるようなないような、総合して『青春！！』って感じのが大好きすぎるっていうのはあるんですが、それにしても良い！

まず、メールだとかLINEじゃなくて『ゴシック体』というのが凄く良い。
メッセージを送り合っている二人の姿がそれだけで解る。

最初は相手を気にして、「こう思ってるのかな？じゃあこう返そう」「あ、こう返ってきたって事はこう思われちゃったのかな？」なんて考えて発言するのに、だんだんと白熱して文字数も少なくなってただただ本音になっていく様子がありありと浮かんできますよね！

ひたすらに殴り合うって言うのが、相手に伝えたい事があってそれを伝えるために必死になってる感じがして、もうそれだけで目頭が熱くなっちゃう。
だってありませんでした？ 多分同じ想いなのに、相手を大切に思いあってるだけなのに、なんか伝わってない気がしてケンカみたいになっちゃう様な時。
だから、メッセージアプリを彷彿とさせるのに、全然平成を生きた私でも青春を思い出せる。

この、ゴシック体と書いてあるのにゴシック体じゃないのも良いんですよね！
私はこれを、誰かがこんな夜もあったと思い出してるんじゃないかと思ってるんですよ。例えば、数日前の事だったり、私みたいにずっと昔の事だったり。
「ああ、この人とこんなに語り合ったな」って、それから今があって、そこから色んな物語に繋がっていける。
その二人はもっと仲良くなったのかな？ それとも喧嘩になってこじれたのかな？ 仲直りは出来るのかな？ それはゴシック体の中で？ それとも直接会って？
そんな想像力を掻き立ててくれる一首だと思うんです！

これがゴシック体の所だけゴシック体で書かれてたりなんかしたら、今現在で固定されて時間の流れを感じなかったと思うんですよ。

夜。夜って言うのがまた良いですよね…
深夜じゃなくて、夕方でもなくて…
長くないですか？ 夜。
若い頃の夜なんて、めちゃめちゃ長かった気がする。
そうじゃなくても、深夜、早朝とかだと2、3時間な気がしませんか？ 夜。長い。6時間はある。
ずっと二人は語ってたんだなって思えませんか？

すっきりと、字余りにもならずに綺麗に短歌の枠に収まってるのに、めちゃめちゃ1冊の小説を読んだくらいの気持ちになってます。

凄く良い…
好き…