文通

インターネットが発達した現代社会において、文通などほとんど廃れてしまった文化である。
ときに私は、友達と文通をしている。

もう5.6年になるのかな。
届いたら即レスでポンポン続いていた時もあるし、忙しくて数カ月間を開けてしまったこともあるけど、なんだかんだ続いている。
きっかけは私が親に手紙を送っていて、ついでに文通しようよ、みたいなことを言ったからだったと思う(けど明確には覚えていない)
文通、いいよね。交換日記みたいな感じ。
その友達とはLINEも通話もよくしていたんだけど、手紙でのやりとりはそれとは別で。
書き言葉の良いところは、考える時間がたくさんあること。自分が納得いく言葉を思いつくまで好きなだけ考えていられる。実際の会話だとその状況にぴったりの言葉が思いつかなくて後悔することもあるもんね……
時間がかかるからこそ、その言葉を受け取った時の感動はひとしおで、自分のことを考えてくれた時間を実感して嬉しい。
友達から送られてきた手紙は全部箱の中にいれてしまってあるけど、その厚みは私のことを考えてくれた時間だもんな。最高すぎ。

単純に手書きの文字が好きっていうのもある。
インクの色を変えてみたり、ペンを変えてみたり。文字の癖をわかり始める瞬間も好き。

文通を始めてから、文房具屋さんの手紙コーナーに頻繁に立ち寄るようになった。そこで季節を感じるようになった。
可愛いシールとかも貼っちゃう。可愛いでしょって自慢したくなるので。
ただし自分が可愛いと思うレターセットも、すべて送ってしまえば手元に残らなくて寂しいので、そんな時は何枚か送り付けてこれでお手紙書いてってワガママを言う。

シーリングスタンプもちょっと流行る前に一通り試してみた。時間がかかる分こだわってる気がして、封筒の雰囲気に合うものを選んで押すのが楽しかった。押すのに失敗してしまうと不格好になってしまうけど、それもまた愛嬌ということで。

今はその友達とは今までより頻繁にLINEもしなくなってしまったけど、手紙の距離感、温度感が好きで、こうして繋がる術を残しておいて良かったと思う。きっとLINEでしか繋がっていなかったら疎遠になってしまっていただろうから。

もうすぐ郵便料金が値上がりするという話で、切手のストックがなくなりかけていたことを思い出した。
84円→110円はまた、かなり上がったねという印象……それで文通をやめることはないんだけれども。いろいろと大変な世の中ね、と思わないこともない。

今日も私はお手紙を書くよ。
書き終わったらポストに投函しに行きます。




インターネットの好きコンテンツのグッズが届いて嬉しい日。
仕事終わりに荷物が届いてる類の幸せって何?疲れが吹き飛ぶね。
オタクなのでアクリルスタンドなんて大好きなんだけど、あまりお金もなかったので4つ購入。3/4がそろったのは嬉しいけどコンプしたいので持っていない秋⇔冬で交換を探そうかな、と悩んでいる。そんな日です。

“季節”だね


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