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QGISで濃度分布を作る【内挿によるデータ補間・等高線を表示】

QGISで濃度分布を作る機会があったので、自分への備忘録も兼ねて記録。
他にも記事にも同じようなことは書いてあるんですが、記事が古くてあまり参考にならなかったので、改めてここでまとめました(2023/11/21)。


以下、目次という名の解析手順です



CSVデータの整理

今回扱うデータは、各地点におけるある物質の濃度分布です。
以下のような感じで各地点の”経度・緯度”と”対象とする数値”をまとめておきます。


QGISへCSVファイルを読み込ませる

QGISを起動後、新しいプロジェクトを開いたら、左上のデータソースマネージャを押す。
データソースマネージャにあるCSVテキストの部分から、先ほどまとめたCSVファイルをインポートします。特に気を付ける部分はないですが、X・Y値の部分で、経度・緯度を選択するのをお忘れなく。

読み込んだデータをシンボロジで”カテゴリ値による定義”に変更して、”分類”をクリック。適用を押すと以下のような感じにプロットされる

内挿によるデータの補間

まだ、濃度分布がポイントデータでしかないので、それ以外の部分の濃度分布も推定していく作業です。だからデータ補間なんですね。

ここで戸惑いました。先人の記事を読んでたら、Interpolationだのデータ補間のプラグインが必要だの、書いてあったので、プラグインを数十分探しました。ここが古い記事の落とし穴で、今のQGIS versionでは少し仕様が違いました。
結論、プラグインは必要なく、ツールボックスにある”内挿”が↑の役割を果たしています。以下の画像を参考に進んでください。

内挿をダブルクリック
こんな感じで必要な項目を選択していく


出力結果(シンボロジで色の変更を加えてます)

補間したデータから等高線(濃度分布)を描写

内挿の時と同じく、プロセシングからツールボックスを選択して、等高線(ポリゴン)を探す。

Input layerは先ほど補間したデータを使用。
もろもろのパラメータを選択。
ここでも出力ファイルを入力するのをお忘れなく。

実行すると結果が出力されます。そのままでは見にくいのでシンボロジを選択して、以下のように改変。

こんな感じの出力結果に

ざっくり解説ですが、だれかの役に立てば幸いです。
ではでは。

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