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2023/11/02の日経を読んで

楽天グループは1日、同社のサービス利用に応じてポイントを付与する「スーパーポイントアッププログラム(SPU)」の還元率を変更すると発表した。楽天モバイル利用者の還元率を上げ、月に獲得できる最大のポイント数は減らす。携帯利用者を有利にしてユーザーを増やす狙いがある。記事を要約すると共に所感を述べたい。

  • 楽天の携帯契約数は500万件を超えたが、シェアは2%程度にとどまる。800万~1000万件に増やす目標を早期に達成するため、還元率を上げる。

  • 1カ月のポイント付与上限は下がる。楽天モバイル利用者の獲得上限は6000~7000ポイントだったが、2000ポイントとなる。年会費有料のクレジットカード利用時のポイント上限も1万5000ポイントから5000ポイントになる。

  • 年会費有料のクレジットカードについては、ポイント還元率を最大5倍から3倍に下げ、無料会員と同じにする。

  • 毎月5と0のつく日は楽天カードを使った楽天市場の買い物の還元率が5倍だったが、12月5日から4倍になる。

楽天SPUは改悪である。

楽天経済圏を制すものは資産形成を制すとかつて言われた。楽天大経済圏。それは無限の可能性が広がっていた。しかはそれは今や昔のはなしになりつつある。楽天はモバイル事業が赤字を垂れ流し、他の事業に食わしてもらっているという状態。その皺寄せが、またSPU改悪というところにやってくる。携帯シェアを増やすために、楽天モバイルへのSPUは高いように思えるが、実際のところそこまでおいしくはない。これでは楽天モバイルユーザーを増やせるか、今こそ楽天の真価が問われるときである。

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