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『1%の本質を最速でつかむ「理解力」』(山口拓郎氏)を読んで

「理解したつもり」という壁を乗り越えて、深みへと踏み込む力をつけることが、理解力をつけること。この本の主題であると考える。では本当の理解力を付けるには何をすべきなのか?
本書の重要ポイントをピックアップしたい。

第一章 理解力に必要なアプローチ

  • まずは理解の箱を育てる。理解の箱の種類が多いと見解も深くなる。

  • 理解に必要なのは
    言葉の理解→幹を掴む→クリティカルに見る

  • 初めて聞く言葉には都度意味を確認して、脳内ライブラリーに格納すること

  • 本当にこの理解で正しいのか?自分に問いかけてみる

第二章 ステップ①「言葉」を理解する

  • 言葉の理解は最優先事項であり、理解力を高めたいなら、言葉を知ることから逃げてはいけない。

  • 脳内ライブラリーから削除されない唯一の方法は、会話や文章で「使う」こと。

  • その言葉を理解しているかどうかを確かめる有効な手段は「説明してみる」こと。

  • 「おい○◯、また理解したつもりになってるぞ!!」自らに警笛を鳴らし続ける。

  • 理解力が高い人は数字や固有名詞を出して曖昧さを無くす。

  • スマホで読書すると読解力が落ちるので紙の本を推奨。(昭和大学の研究チーム)

  • 能動的な読書をする。アクティブリーディング。

第三章 ステップ②「幹→枝→葉」で理解する

  • 話や文章に触れている時は「この話、この文章の幹(全体)は何だろう?」と考えること

  • 全体→細部の流れで理解を深める

  • 分からなければ、この話の核心は何ですか?これは〇〇についての話ですか?と聞くこと

  • 相手の言葉を深く理解したいなら、「具体的にはどういうことですか?」「具体的にはどうやればいいですか?」能動的に聞くこと

  • 要約とは「死んでもこれだけは言っておく!を見つけること」

  • 自分の「理解の箱」と結びつけることで、興味関心のないことでも記憶しやすくなる。この情報は何かと似てない?

第四章 ステップ③「クリティカル」に理解を深める

  • 音読することで理解度が深まる。目で見る→口から出すのプロセスを踏む音読の場合、口から出た言葉が耳から、そして骨伝導によって再び脳にインプットされる

  • 真に深い理解をするには、反論を持ち出すこと。新聞など日々受け取る情報に対して、意識的に反論をぶつけてみること。

  • 反論思考を養うことで理解力を高められる

第五章 仕事で求められる10の理解

  • 何を理解しておくといいか「目的」を理解する
    仕事における最も大事な理解の一つ。
    目的とは、「なぜ?」の答えとも言える。
    目的が分かっていない時は、勝手に自己解釈せずに素直に、「この〇〇の目的は何ですか?」と聞く。

  • 何を理解しておくといいか「理由」を理解する
    理由を浮かび上がらせる質問が「why」ありとあらゆる事柄に「なぜ」と問いかけて、理由を明確にする必要がある。

第六章 「理解」をアウトプットに活かす

  • 知識わ情報をシェアし、人に役立ててもらうことによって、シェアしたあなたの「信用貯金」が増えていく。

  • 返報性の原理により、情報、人脈、応援、お金、時間などの形で戻ってくる。

  • 「与える人が与えられる人」

【所感】

物事の本質を理解するためには様々なアプローチがあるものの、結局はその事象の目的は何か?なぜそれをするのか?中心部を問う必要がある。

アクティブリーディングは興味深い。この文章、この本を読む目的を考えながら、目次にも目を通して、読む準備をするのは目から鱗が落ちた。さらに自分の「理解の箱」と結び付けながら、突っ込みながら読めば良いという。アウトプットはこの様にnoteを使って試みたい。

本書で何度も登場する「理解の箱」は重要キーワードである。人は「理解の箱」を用いて、物事を理解する。見え方が深い浅いといった差異は「理解の箱」の種類が多い少ないの差である。理解の箱を増やす事なしに、理解力を高めることは出来ない。ではどの様に増やすのか?それは日々の日経購読、朝日購読、読書、テレビ、ニュース、SNSなど色々な手段が溢れている。しかし、事実とは異なる様な情報もあるので、クリティカルに理解を深めたい。

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