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2023/09/08の日経を読んで

防衛省は12~15日にロンドンで開く欧州最大の防衛装備の展示会に出展する。日本企業は人工知能技術を開発した富士通や映像伝送を手がける中小企業など過去最多規模の8社が出る。各国の国防当局や軍、企業が集まる場で先端の技術や装備を売り込み安全保障上の活用を探る。記事を要約すると共に所感を述べたい。

  • 展示が米欧やアジアの国防当局や軍事企業との取引に結びつけば、採算性が低い日本の防衛産業の下支えになる。

  • 防衛装備を通じた米欧やアジアの国防当局との関係の深化は国際社会での日本の発言力や外交力の向上にも役立つ。

  • 自衛隊トップの吉田圭秀統合幕僚長は7日の記者会見で、展示会などを通じた装備輸出に関し「安保政策として重要だ」と述べた。

  • 高速で大容量の情報共有など現代戦に欠かせないAIや衛星通信、映像伝送といった民間の最先端技術を国防に応用する視点が目立つ。

  • 富士通はAIを軍事上の「情報収集・警戒監視・偵察」に役立てるシステムや技術を示す。AIを使ったソフトウエアが自動で物体を識別し戦闘機や艦艇など装備の詳細を分類できると説明する。

  • NECは水中の状況を音響を通じて正確に把握し情報を送受信する機器の部品を見せる。

  • 陸海空の部隊間に加え、同盟国をはじめとする他国と統合した作戦を実行する前提になるため各国が官民一体で技術開発を競う。

主要な展示内容

日本の防衛産業を世界の防衛関係者に示す絶好の機会である。国内の法改正も進み、日本の防衛産業を今後、海外に進出させていく機会が増えると思う。韓国の防衛産業はウクライナ戦争でポーランドに装備品を提供して、世界の防衛関係者に存在感を見せつけた。日本の防衛産業は今回のDSEIを脚がけにして、顧客を防衛省から海外に枠を広げるべきである。

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