2024/07/04の日経新聞を読んで
海上自衛隊の潜水艦を受注する川崎重工業が取引先企業との架空取引で裏金を捻出し、潜水艦乗組員らの物品購入代や飲食代を負担していた疑いがあることが3日、分かった。同社と防衛省が同日発表した。記事を要約すると共に所感を述べたい。
不正な資金捻出は遅くとも6年前に開始。流用額は十数億円以上に上る可能性があるという。
防衛省は3日、潜水艦修理契約を巡り同社と取引先企業が海上自衛隊員に対し、金品や物品の提供などを行った疑いがあると発表した。
隊員らの規律違反や同社と交わした契約について調査している。
同社の防衛関連の契約は2021年度で約2000億円に上る。
同社は神戸工場の造船所で、潜水艦の建造や定期的なメンテナンスを行っている。
関係者によると、神戸工場でメンテナンスを担当する「修繕部」の従業員が取引先企業と共に、架空発注を行うなどして裏金を捻出したとみられる。
捻出資金で商品券や工具を購入し、隊員らに提供した疑いがある。
【所感】
大変遺憾なニュースで非常に残念な気持ちでいっぱい。特に川崎重工は私の故郷神戸を代表する企業であり、まさに神戸ナンバーワン企業であり、神戸の誇りであった。そして、防衛産業としても契約金額が昨年は2,000億を超えて、まさに日本を代表する防衛産業の雄である。中国やロシアや北朝鮮の脅威に対して、国力の結晶である潜水艦を整備して配備することに時間を割くべきなのに、こんな癒着は言語道断である。
潜水艦を作れる企業は日本には川崎重工しかない。ほぼ寡占状態であり、競争力を失っていたから、今回の事案に繋がってしまったのかもしれない。まだ正式な発表では無い。疑惑がある状態ではあるものの、これが事実であれば川崎重工の評判は地に落ちるだろう。
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