ハーモニー~道~ 第7話

(瑞生)「わかるって、何が?あんたは上手くて、お母さんにも聴かせたし、気が楽でいいよね。」

(瑞巴)「そういう感じの演奏じゃないよ、いつものお姉ちゃんの演奏。」

(瑞生)「だから、、、。え、、、。」

(瑞巴)「お姉ちゃんのいつもの演奏は、難しさとか技術的なものとかじゃない、別の何かがあるんだよね。それを、お母さんのために演奏すればいいのかな、、、。よく私もわかんないけど。」

はっ、として想う瑞生。

(瑞生)「(想)そうだ、私のいつも思っていたことはシンプルだった、誰かのために一生懸命に演奏するそれだけだ、、、。私はお母さんのために今できることを全部して演奏に臨むそれだけだ。」

それからの瑞生は練習に練習を重ねました。

(瑞生)「では演奏したいと、思います。(想)お母さん、聞いて、これが私の今の集大成の演奏だよ。そして、いつもどこか孤独だったいつもの演奏とは違う、お母さんへの愛を込めて演奏してるよ。私はこんなに成長して演奏だって、これだけ弾けるようになったよ。聞いてね、、、。」

演奏終了、母への演奏を終えたのでした。そして母はこう言いました。

(母)「お姉ちゃんは人のために努力する才能はあるんだから、頑張ってね。」

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