ハーモニー~道~ 第5話
(瑞巴)「お母さん、これから、私の現在までの集大成の演奏を、聞かせたいと思います。」
(母)「じゃあ、せっかくの機会だし、聞かせてもらおうかしら。」
(瑞生)「縁起でもない。」
演奏し終える。
(瑞生)「やっぱ上手いね~、私、敵わないわ。」
(母)「瑞生の演奏も聴きたいかな?」
(瑞巴)「私も久しぶりに聴きたい~。」
(瑞生)「またの機会でいいよ。今、そんな気分じゃないし。」
(母)「そう、じゃ、しょうがないわね。またの機会に、、、。」
(瑞巴)「なんで~?今、今がいいよ。」
瑞生、部屋に逃げる。
(母)「しょうがないじゃない。」
(瑞巴)「なんで、お姉ちゃんの演奏はいつだって、私のお手本なんだよ~。」
(母)「じゃあ、尚更、諦めないとね。」
(瑞生、語り)「いつも瑞巴の直感と私の悪い予感が当たる。あの時、瑞巴の言う通り、演奏してさえいれば、今、こんなに苦しまなくて済んだのに、これじゃあ、私、もう、演奏は、、、。この人だけには最後に、、、。」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?