ハーモニー~道~ 第1話

プロローグ、(語り)人間はなぜ死ぬのに生まれて来るのだろう?
そんな疑問を、長い間持って生きていた。
そんな私達姉妹と、音楽が紡ぐ話。

 「始まり」(語り)私は姉の瑞生(みずき)、妹は瑞巴(みずは)。私達は姉妹で幼い頃からずっとバイオリンを習っていた。このころは、まだ瑞巴はバイオリンが私より弾けず先生ともよくぶつかっていた。

しかし、この日はいつもと、ちょっと、違った、、、。

(先生)「では、いまから今日のレッスンを始めます。」

(瑞巴)「お姉ちゃん、先に弾いて、私お姉ちゃんの演奏聞きたい~。」

(先生)「ダメです。それでは、下手なあなたの練習に、ならないではないですか。おっと、失礼、私としたことが下手とは、ごめんね、瑞巴ちゃん。」

(瑞巴)「お姉ちゃんの方が上手いしお姉ちゃんの演奏が好きだもん。それに下手って言ったから、もう二度と弾きたくない。」

先生が瑞巴の頬をビンタ。

(先生)「二度とそんなこと言わないでください。私は瑞巴さん、あなたの方が、才能あると思ってるんですから、、、。」

瑞巴はわんわん泣いている。

(先生)「ごめんなさい。私としたことが、暴力だなんて。」

呆然とする瑞生。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?