ハーモニー~道~ 第8話

母を失った瑞生は大事な物を忘れてしまったかの様に輝きを失っていくのでした。かたや、瑞巴は母が亡くなっても、それをマイナスにするのではなくプラスに変えるような力みなぎる演奏で人を魅了するのでした。

(瑞生)「やっぱり、あんたの演奏には敵わないわ~。」

(瑞巴)「お姉ちゃんのあの時の演奏には、敵わないよ。お母さんに最後に聴かせた、、、。あの時の、、、。」

(瑞生)「やっぱり、あんたの直感、相変わらず鋭いね、、、。そう、私あれ以上の演奏、出来てないのかもしれない。今まで、、、。」

(瑞巴)「でも、お姉ちゃんなら、その壁、絶対突破できるよ。」

(瑞生)「でも、それを、決めるのは誰でもないお客さんだったりするからね。私の演奏は、そこが限界って気がしてるんだよね~。」

(瑞巴)「お姉ちゃん、なんでそんな弱気なこと言うの。(怒)いつもお姉ちゃんは私のお手本なんだって、、、。だから演奏してよ。たとえ自分の演奏の形を崩しても、、、。」

(瑞生)「それが出来てたら、私は瑞巴のように演奏してるよ、、、。」


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