富山県内の書店の減少

 ここ20年ほど、富山県内では2大書店として文苑堂と明文堂が数店舗の大きなグループとして存在していました。
 それ以外には、ブックスなかだと清明堂がありましたが、すでに凋落しています。
 
 文苑堂と明文堂が争っていたというよりは、他が脱落していって残っただけなのですが、それでも書店と言えば挙げられるのはこの2社でした。
 
 しかし、その2社にも凋落の流れが出ています。明文堂は掛尾店と有沢店を閉鎖して、新庄店は書店の販売を終了しました。
 文苑堂は新湊店を閉店させます。

 どちらのダメージが大きいかというと、やはり明文堂ではないでしょうか。明文堂は富山市内での店舗営業が無くなってしまいました。もともと新川地区で創業した会社ですので、地盤を固めるやり方なのでしょうか。

 一方の文苑堂は新湊店のある近辺には高岡や小杉に店舗を持っています。小杉はリニューアルしましたがツタヤとの提携です。客入りは悪くなさそうですが、実際の売り上げはどうなのでしょうか。

 
 昨日も書店に行きましたが、高校生の姿が見えなくなりました。20年ほど前までは夕方や休みの日には制服姿や部活帰りの高校生の姿を見ることができました。それだけ、若い世代には本という物が縁遠くなっているとみられます。

 今はネットで何でも知ることができます。しかし、それは断片的一面的な知識でしかありません。世の中は色々な要素が組み合わさってできていますから、多面的に見る必要があるのです。断片的や一面的ではもろい考え方にしかなりません。

 最近、あまりにも偏った言説がはびこっていますが、それに感化される市民がたくさんいます。
 恐ろしいのは、言説ではなくそれがカルト宗教であったら?なのです。そうした危険性があります。

 ネットでは都合の良い情報を集めてしまう「確証バイアス」というものが働いてしまいます。
 書店に行けば色々な本があり、開かないと中身は解りません。(著者買いという方法ですと元も子もないのですが)
 歩いていますと、色々な本があります。興味のない分野も多いのですが、そうした分野の世界があることは理解できます。

 書店というものは世の中の色々なことが詰まっていると思います。足を運んで色々な発見ができる場所。個人的にはお勧めです。

 


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