介護業界の地位向上は見込めるのか⑧ケアマネジャー事務所で起こっていること

 ケアマネジャーの離職というものが減ることがありません。仕事の内容が解っているので、ミスマッチ案件では無いようなのです。

 となれば、事務所内で起こっていることが最大の要因ではないかと感じます。

 これは、ケアマネドットコムというサイトで見つけたものです。抜粋と多少編集しまして、お知らせします。

 日常的に上司からの過剰な叱責「能力が低いので仕事を任せられない」といわれていた。(具体的な指示はなかったそうです)
 うつ状態が悪化して主治医より休職の指示があったため、仕事を休んだが(休職扱いなのかは文面からは解りませんでした)、その間にも会社から連絡がひっきりなしにあった。
 ハローワークや労働基準監督署、主治医に相談したところ「パワハラ」であると回答があり、手続きのためのアドバイスを受けた。
 会社側が「そっちの話は全部ウソ。なんなら会社の方が金銭的な被害を受けた」と譲らず、裁判で争う事になった。(私が要約編集したものを記載します)

https://i.care-mane.com/questions/79017

 

 ひどいお話であります。これに類する話は多くはありませんが、私の地域でも耳にすることはあります。
 
 そもそも、うつで休んでいる社員には、近況・容態や復帰時期に関して確認を取ることはあっても、通常業務に関する連絡や問い合わせは控えなくてはいけません。法人として、そのような点に関する認識が無いのが気になります。

 
  うつと診断されるのは、どの業界でも起こり得ることです。ただ、こう言った話を聞くにつれ、そうした配慮の無さが心を病む原因になるのではないかと思います。自分の身を守るのは大事ですが、周囲を傷付けることになっていないでしょうか。

 介護は大変な仕事です。しかし、防げる「大変」もあるのではないでしょうか。ここ最近は「傷つけないお笑い」を売りにするお笑い芸人も出てきています。なぜ「傷つけないお笑い」が出てきたかというと、それを求める人たちが増えているからです。
 「傷つけない」接し方が当たり前のようになれば防げる「大変」が増えるのではないでしょうか。「自分だけが助かれば良い」ではいけないのです。

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