こたつ記事はなぜ増えたのか①源流について考える。

 仕事の合間にも手軽に閲覧できるヤフーなどのネットニュースを活用していますが、非常に気になることがあります。

 それは「こたつ」記事が増えたことです。こたつ記事とは「独自の調査や取材を行わず、テレビ番組やSNS上の情報などのみで構成される記事」ということです。特に多いのは芸能記事です。テレビやラジオの番組の内容をすのまま記事にしているのです。

 こたつ記事はコロナ禍において、現場に出向いて取材することができなくなり、苦肉の策として執筆されたことがきっかけとなっているとされています。
 しかし、コロナ禍においては既にズームやスカイプが普及しており、オンラインでの取材が可能になっていました。つまり、「現場」に出向こうと思えばいくらでも向かえるのです。
 
 「現場」に行かなくなった理由などこかにあると思い、最大手といえるYahoo!ニュースで考察します。まず、Yahoo!のホームページを確認しました。


 こちらによりますと、1996年にYahoo!ニュースはサービスを開始しています。30年近く続いているのですね。2020年の4月には、月間としては過去最高の225億PVを達成しています。時期としては、まさにコロナ禍の真っただ中です。緊急事態宣言が発令され「ステイホーム」が呼びかけられていました。当時の安倍総理が「ステイホーム」をよびかけようと、自宅でくつろぐ動画を作成公開して大ひんしゅくを買っていた時期ですね。

 他のヤフーのページを見てみます。

 ここにはこうあります。

 「Yahoo!ニュース」ではサービスを開始した1996年7月当初より、記事配信元の媒体各社と契約を締結したうえで、記事が閲覧された数(以下、PV)などに基づいた金額を配信料としてお支払いしてきました。

とあります。つまり、閲覧数が多くなればそれだけの配信料を受け取ることができるのです。

 
 しかし、「こたつ」記事が増える理由にならないと思います。「現場」記事の閲覧数が多ければ、こたつ記事は増えないでしょう。

 こたつ記事が増える何かがあると思います。それは、閲覧数が最高数となった2020年4月にあると感じます。


 長くなりましたので、考察は②へ続きます。


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