大谷の結婚で喜んだ人たち

 大谷翔平が結婚しました。野球界どころか日本のスーパースターの結婚です。

 全く関係のない一庶民の私も嬉しく思えます。

 しかし、嬉しくない事でもあります。

 大谷の結婚が報道されたのは現職首相が初めて衆院政治倫理審査会(政倫審)に出席するという異例の出来事の真っ最中でした。あろうことか、中継していたNHKが速報を出すという、あり得ない発表をしたのです。

 そうなると政倫審など吹き飛んでしまいます。政倫審だけでなく自民党の広瀬めぐみ議員の不倫報道もかき消されました。(広瀬議員の不倫はかなり強烈な案件で、マスコミはこぞって取り上げるような内容です)

 そうなると、大喜びであったのは自民党でした。「喜ぶ」時点で裏金問題の悪質性を認めているようなものなのです。報道や調査を続けていれば、大きなスキャンダルとなるものです。

 政倫審という異例の出来事を吹き飛ばしてしまった。このマスコミの姿勢を批判する声も大きいのですが、国民にも反省すべき点は無いでしょうか。

 大谷より政倫審と考える方が少ないという事もあるでしょう。私の拙いnoteですが、ページビューが多いのは芸能ネタです。政治の話は難しい、でも有名人の結婚は話が入りやすいのです。簡単なことに流れていく。楽な方に流れていく。そして難しいことや複雑なことから逃げている。
 それで良いのだろうかと思います。

 政倫審が開かれたきっかけは何だったでしょうか。本来、国民の税金で暮らしている政治家が裏金を作って、当選に向けて暗躍していたという事です。国民を欺いていたという事です。許されることではないはず。
 そうした案件から目を背けて、有名スポーツ選手であり国民的ヒーローであるとはいえ、一個人の結婚に騒ぎ立てたのはどうなのだろうか。 
 大いに反省すべき出来事であったと思います。

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