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ツールド沖縄 200km 14位

ダサい言い訳とか書いちゃいそうだし、悔しくて正直書きたくない。
でもきっと来年も出てるだろうし、備忘録として、そして悔しさを忘れないために書いておく。
頑張れよ、来年の俺。

去年の沖縄では10位。
最後羽地で千切れてしまったが、勝負できるなという手応えはあった。
今年は本気で優勝するつもりで練習した。

9月頭まで福島に向けて仕上げて、その後子どもが産まれてプチオフ。
10月に入ってから3週間で沖縄対策で5分、10分、20分を中心に鍛えた。
パワメの数値的には良い数字が出てたし、直前の練習会でも今回2位に入った真鍋くんを始め、強豪選手たちにも充分渡り合って行けた。
最終調整の西六甲では「20分走出来ない」をやってKOMを獲得。FTPは過去一で高かったと思うし、展開次第では本気で勝てると思ってた。

補給食は
レーズンロールパン✖️4
羊羹✖️4
ウィダー✖️1
メイタン✖️1
マグオン✖️1
計1700キロカロリー程度
おおよそ足りた気がしたけど、羽地前には若干の空腹感。
もう少し持ってっていたけど、序盤は雨キツすぎて中々のんびり食べれず…
それとラムネの入れ物にサプリ類を入れて中盤に飲んだ。
ミトロング➕クレアチン➕2RUN

レースの前日はCoCo壱。MTGで激走していたマラソンの川内選手が、試合前日はカレーって言ってたから真似てみた。悪くなさそう。
CoCo壱なら全国どこでもあるし、これからは前日食これでも良いかも。


そして前日は全く寝れず…
一睡も出来ないまま朝を迎えて、夜が明けてから15分ぐらい寝れたかな。
最近レース前日ホント寝れない。これはちょっと考えていかないといけない。

今回は金曜日の朝入りで金曜日は有銘の登り〜ゴールを試走。日曜日はサイクリングがてら羽地を1本だけ登る。

日曜日は試走した後、飯食ってリゾートホテルのお風呂へ。
沖縄は銭湯の文化なくて観光地値段で2000円もしたけど、その分結構良い感じだった。
血の巡りも良くなるし来年も行きたい。

今年は真鍋くんや中里さんなど普段居ない強力なメンバーが居るけど、警戒すべきはやっぱり高岡さんと井上亮さん。
この2人が逃げたら乗らなきゃ行けないと思っていた。
あと最後羽地で真っ向勝負したら勝てないからなんとかそこまでに抜け出したい。

機材はLAB71+カデックス 50
タイヤはPOWER CUPの25Cだったけど、ダンシング滑りまくって登りはシッティング縛りだったな。
ほかのタイヤでも滑ったのかな?

レース当日、天気は雨。
まぁ沖縄だし、雨降っても大丈夫でしょと思ってウィンドブレーカー羽織るだけ。
特に雨対策グッズ持ってきて無かったけどこれが大失敗だった。

シードあるし、雨だからギリギリまで宿に居たら、車で向かう途中に交通規制に引っかかって思ったよりギリギリになった。
ちょっと焦りながら、コースに並ぶ。
去年は久しぶりの沖縄なのもあって、ワクワクだったけど、今年は雨でテンションダダ下がり。
早く始まれー、寒いー。

レーススタート。
暫く普通に走るが段々体温下がってくる。
強度上げるわけにもいかないけど、兎に角寒い。
カステリのレインウェア持ってる人から奪い取りたい。
色んな人と喋りながら寒い寒い言ってる。

本部半島過ぎると今度は爆風向かい風。
中止になるんじゃないかと思うほど、爆風&大雨。
みんな相当体力持ってかれたんじゃないかと思う。
沖縄みたいなビッグレースじゃなかったら絶対やめてたわ。

おしっこタイムはおしっこ止まらなくて、単独で爆風向かい風の中、集団追いかける羽目になる。
そこそこ踏んだけど、足がガチガチで動かない時の感じになってたからこれは今日俺の日じゃないなと思ったw

なんとか普久川の登りにたどり着く。
こんなに登りが待ち遠しかったのは初めてだ。
今年は平坦区間去年より10分遅かったらしい。

登りは真鍋&久保田のEMUコンビと恭司郎さん、亮さん辺りが良いペース作ってくれたから1回目の割には速かった。
しかし序盤がゆっくりだったからか、大分集団が大きい。
思ったより減らなかったな。
下り区間は今までのレースで1番ゆっくり降ったと思う。
視界もガスってるし、雨も強いしで全然見えん。

その後奥の登りは序盤意外と速かったけど、そのあとはいつも通りのんびり。

2回目の普久川の登りまでの平坦区間は一回井上さん、久保田くんの抜け出しがあって、ブリッジしたら集団つれてきちゃった。
それ以外は特に動きなく通過。

2回目の普久川はもっと上がるかなと思ったけど、そこまで上がりきらず集団もまだそこそこ人数残ってる。
次の下りはバルバの選手の後ろで下る。
タケロウのお尻は俺のものだぜって思いながら下ってたけど、レース後リザルトみたら寺崎さんじゃなくて井上和郎さんだったっぽい。
クッソ下り上手くて2回目の下りは超快適に走れた。

さぁここまでペース爆上がりした場面が無いから、今回は学校坂でカチ上げやなと覚悟していよいよ学校坂へ。
井上亮さんが先頭でカチ上げる。
高岡さんの後ろに入ってるから安心してたら、失速していく。
マジか!と思いながら早目に対処して、なんとか井上さん達の後ろに付く。

それでも徐々に井上さんが離れていく。
400W近く出てるのにどういうことかなー?笑
何倍出てるんですかね。
井上さんに2、3人だけ着いて行けて、ドンドン離れていく。

登りきり近くで、まだ見えるところにいたからブリッジかけて登り切ってすぐのところで追いつく。
逃げてた高杉さんたちを含め7名程度で、このメンバーで逃げかと思ったけど、すぐに集団が追いついてきて20名程度の大集団に。

井上さんは回したがってたけど、後ろにこんだけ居たら回らんやろ。
暫くは落ち着いて、次は有銘の登りで上がるかなと思って集団の後ろに下がる。
これが大失敗。

集団の前の方でマツケンさんが「行かせろ行かせろ」って言ってるから何かと思ったら井上さんが単独で抜け出している。
いや行かせて良いわけないやろ!
ヤバいなぁと思ってたらその追走でなかつ、牧野くんら4人が出る。

そして落ちる集団のペース。
……ここもしかしてグルペットになりかけてる?
ちょっと様子見たけど、ペースが上がる様子がない。
うわー、やらかしたーー。

去年の高岡さんの大逃げがフラッシュバック。それだけは嫌や。
先頭付近まで行って、「レース終わんぞ!」と声をかけて集団引き始める。
20人近くいたけど、回ってくれるのは2.3人だけ。
2、3回に1回は自分が回してる。
でもしょうがない。ここでレース終わるよりはマシや。

前の追走4人を吸収。それでも全然見えない。
誰かが「もうレース終わりましたかね」とかいうけど、まだ終わらせてたまるか。

先の登りに井上さんが見えるところまで来て、とりあえず安堵。まぁこれで追いつくやろと思って、集団の後ろに下がる。

するとみるみるペースが下がってまた井上さんが見えなくなる。
ああもう!と思って、もう一回引き直して、なんとか井上さんをキャッチ。

マジレース決まるかと思ったけど、なんとか捕まえられて良かった。

そのあとは若干ペースが緩む。
そのタイミングで岩島さんとニッシーさんが抜け出す。
岩島さんはドロップしてきたけど、ニッシーさんはその後も逃げ続ける。

そうこうしているうちに有銘の登りへ。
あ、ヤバい、足使いすぎた。
ジリジリと井上さんらが離れていく。
ああ、今日は俺はここで終わるやつだな。
4人が抜け出して、結局この4人が1-4位だった。

踏めない中、なんとか2番手集団に喰らいつく。リザルト見た感じここに11人いたのかな。
有銘を下りでは真後ろに居た城所さんと畝原くん?がコーナーで飛んでいく。
凄い音がしたから、ヤバそうだなと思ったけど、後で聞いたらそんなに重症ではないらしくて良かった。(バイクは割れたらしいけど)

その後、絶望的なのは百も承知で集団に「まだレース終わってへんぞ!」と発破をかけて前を追いかける。
カヌチャの登りに居たイトイパワーの糸井さんに前何秒!?と聞いたら「30秒!」と言われて、全開で追いかける。
前にモトが見えたから行けると思って俄然回す。

追いついても羽地で勝負出来ないことはわかっていた。
それでもここで諦めるのは嫌だった。

しかし結局追いつくことはなく、羽地へ。
羽地では完全終了。のんびり走った前日のサイクリングよりも遅い。
他のカテゴリーの人にもドンドン抜かれる。
もう頑張ってもしょうがないので、下りはゆっくり降って、そのままゴール。
2番手集団の最後で14位だった。

帰ってきて、優勝者を聞いたら井上さんが勝ったらしい。
おめでとうを言いに行ったら、泣いていた。
普段あんなクールな亮さんも泣くんだな。

全くもって圧倒的だった。
登り引きまくって、逃げて、なんとか捕まえたと思ったら登りで全員千切って勝っていく。
今まで参加したどのレースの誰よりも実力の差を感じた。
多分オールツキイチしても勝てないな。
勝つべくして勝つ人が勝った。
ホントにおめでとうございます。

140優勝してから10年かかって200優勝。
「ああは成れない」と諦めるのは簡単だけど、そう言うのは同じだけやってからでも良いかもしれない。

そして着替える為に車に戻ってたら涙が出てきた。
一体何をやってるんだろう。
集団を登りで千切る力も無く、集団から抜け出す勇気もなく、後手後手で集団を牽引するだけ。

1回目に井上さんが逃げた時になんで一緒に行かなかったんだろう。ニッシーさんが逃げた時になんで行かなかったんだろ。
そんなとこを考えるが、結局自信が無かったのだろう。

去年のような完全ツキイチから羽地ドロップでのトップ10よりはきっと実りがある今年のレースにはなったと思う。
ただあまりにロードレースが下手過ぎた。
来年はもっといっぱいレースに出て、レース感を養っていきたい。

去年Twitterのスペースで高岡さんに
「沖縄勝つことでしか見えない景色がある」
そう言われて本気でその景色を見る為に挑んだツールド沖縄。

結果は満足も納得もいくものでは無かった。
レース直後はぽっかり胸に穴が空いたようになって、来年どうしようかなと思ってた。
1日たって、来年もまた頑張ろうと思えてきた。
亮さんが見た景色を見る為に。



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