仏勉人好のフランス留学準備 ずっと読みたかったフランス本を読んだよ編
ボンジュール。
ジェーム ル カフェ。
僕がずっと買いたいと思っていた本をゲットしたよ。
フランスの暮らしについてのエッセイが、それはたくさん綴られている。なんと365個。
『フランスの小さくて温かな暮らし365日 大切なことに気づかせてくれる日々のヒント』(トリコロル・パリ 荻野雅代、桜井道子)、2021、自由国民社
僕は、この本が出版された年にフランスに留学していたんだ。
初めての海外で、それはまあ、戸惑ったし、同時に、楽しくて仕方なかったよ。
同じく留学した後輩と会ったとき、彼女が言ってたこの一言が忘れられない。
「留学って言っても、日常があるだけですよね」
実は僕も同じ事を思ってたんだ。
海外に行ったら何か人生に天変地異が起こるような気がしていた。
でも、実際は違う。
国籍は違うけど、恋バナしたり、宿題に頭を悩ませる友達ができて
血はつながってないけど、一緒にご飯を食べる家族みたいな存在ができて、
品揃えは違うけど、スーパーで食材と日用品を買う
商品説明はちゃんと読めなかったけど、ケーキ屋さんでお菓子を買う
店員さんとうまく話せなかったけど、お花屋さんで花束を頼む
写真見せることしかできなかったけど、美容院で髪を切る
何買っていいかわかんなかったけど、おうちにお邪魔するから手土産を探す
…
ほらこれ、日本でもやってたよ。そんなことばっかりなんだ。
やってることは一緒だけど、一緒だからこそ、違いが克明に浮かび上がってくる。
それから、日本にあってフランスにないものが刺さるように目に飛び込んでくるんだ。
例えば、僕は朝ヨーグルトを食べるんだ。
だから、フランスのスーパーでヨーグルトを探した。すると、びっくり、ヨーグルトの棚でか。僕を取り囲むようにヨーグルトが並んでいた。
しかも、12個1パックがデフォルトみたくなってるし。
こんな感じで、ヨーグルト買うことは一緒なんだけど、そのヨーグルトが違う。
それから、僕はクリスマスが大好きなんだ。
フランスでもお祝いしようと思った。
それでツリーを探してた。見つかるのは、本物のもみの木ばかり。
なんだこれ。おしゃれじゃないか。
こういう類いの驚きが満載なんだ。
僕の日常に、フランスの日常が入り込んでくる。
そして日常がいかにバラエティ豊かなものだったかを思い知らされる。
この楽しさを得たのが僕の留学だった。
そして、この本は、そんな日常の驚きが詰め込まれたものだ。
ああ、わかるう。そうそうこんなだったって心の中でつぶやきながら読み進めた。
同時に、フランスに行く前に知りたかったという情報も満載だ。
特に、日本に持ち帰るお土産のページや、フランス人家庭にお邪魔するときの定番手土産のページだ。
こういう本があって、それを読んで、これを買ったんだ、なんて言えたらすてきだったなあ。
ということで、
フランスに中長期で滞在する人におすすめする。
語学留学するとか、ワーホリだとかね。
フランスの日常をちょっと色濃く楽しめそう。
おわり。
ちょっと話が変わるよ。
僕はこの本の内容はもちろんのこと、著者の二人のこともいいなあと思っている。
著者らは情報サイトも運営している。二人ともフランス在住のようだ。
同じ国に生まれた二人が異国で出会う。そして、その二人が一緒に何かをする。
ロマンだと思うのは僕だけかな。
僕はフランスで寮に入ってた。同じ寮の同じフロアに日本人の学生さんがいたんだ。ラッキーだったよ。
彼はフランス語学科の子だった。そして、フランスの商品や文化をよく知っていた。彼と一緒によくお買い物したり、料理を作った。
友達というより、部活の同期みたいな存在だ。生活を共にした同士って感じ。
同じ本を読むものは遠くにいる
って言うらしい。
フランスでフランス好きの日本人に会うこと、これも次の留学のひとつの楽しみだ。
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