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麻布・海城の連敗に悔しがらなかった本人

我が家では2022年2月に息子が中学受験しました。

この話は我が家の話ではありませんが、中学受験の不合格体験談を耳にする機会があり、美しい言葉で飾られた合格体験記よりもはるかに参考になると思いましたので、ご紹介します。

失敗を遠ざけるのではなく直視することで、その経験をプラスの方向に転じて活用できるのではないかと考えます。

事例は又聞きの情報である点にご留意ください。

<事例>

・小4年入塾で成績はトップレベル。麻布の文化祭へ行ってその自由な雰囲気が気に入った本人は「この学校に入りたい」と母親に訴えた。

・5年生後半から成績は低下したが、母親は、麻布合格の目標を下ろさなかった。

・母親は、「あなたはできる子。中学受験は過去問対策さえしっかりすれば大丈夫だと合格体験記にも書いてある。勝負は過去問対策。」というのが持論。

・小6になり、塾との面談で、志望校を下げたほうがいいとアドバイスする塾側に対して、母親は、「それを何とかするのが塾」と反発。

・たまたま目にした家庭教師センターの「過去問対策を完璧にして難関校逆転合格」という言葉に魅力を感じ契約。

・日程がきついのとお金の面から、通っていた塾はやめ、家庭教師に一本化した。

・先生は有名私大卒だが中学受験経験はなく、中学受験生を数人見てきた経験はあったが、御三家レベルではなかった。

・過去問は予め本人が解いたものを模範解答を見ながら解説するというものだった。

・学校別模試の結果は芳しくなかったが、「模試は模試。過去問をやれば大丈夫。」という先生の言葉に、中学受験初経験の母親は納得。

・結果は、麻布、海城と連敗。その後、安全校に合格。

・実は、本人は、過去問を解くときに解答を事前に見て頭に入れていた。できないと母親の機嫌が悪くなり、あれこれ言われるのが嫌だったという。そのため、本人は、志望校に連敗することは覚悟していたという。

教訓
親が過去問に傾倒し、その点数を重視しすぎたため、怒られたくない、期待にこたえたい、心配させたくない、といった心理が強く働き、現実とのギャップに板挟みとなりカンニングに走ってしまいました。

塾を辞めてしまったことも不正に気付けなかった要因だと思います。

息子が通った塾では、国語などは家で過去問を解いて丸付けして直しをしたものを塾に提出していました。

塾の先生が見れば、模範解答丸写しであることはすぐにバレたはずです。

家庭教師をつける場合には、どんな先生で、どんな学習計画なのか、どんな教え方なのか…よく確認する必要がありそうです。

志望校の過去問を解き始めると、年度ごとの科目別の得点表などを作り、合格者平均点に達したかどうかで一喜一憂してしまいがちです。

我が家の場合もそうでした…。

小6の夏くらいですと、過去問をやっても受験者の平均どころかまともに解けないこともザラにありました。

我が家の負けず嫌いな算数男子の息子は、国語が苦手で、この頃、最難関校のハイレベルな国語の記述問題に全く歯が立たず、床に転がって大泣きしました。
(こうなると手が付けられないので、しばし放置…。)

本番までに仕上がっていればいいので、夏に過去問が解けなくても仕方ないと思いました。

残りあと半年もない…。

親は焦りを感じました。

国語の対策と強化に本腰を入れていかないとさずがにマズい…。

目指す山の頂上が雲の上にかすんでいるような気がしました。

一方で、私的には、ここで一気にスイッチが入ったように思います。

やらなければいけないことが明確に見えたからです。

P.S.
中学受験3年間の激闘を以下の資料にまとめました。
勉強法やモチベーションは特に苦労した点です。

もしよろしければご覧ください。



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