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1人の満足 人々の喜び
近くの公園で、初めて出会った
混合咲きの紫陽花。
同じ房の中に上と下と全く違う形状。
翌日、そこを通ったら、
首下からハサミなどではなく、
ちぎったように花がなくなっていた。
これが初めてではなかった。
その前にも
同じ株に綺麗に咲いた紫陽花があった。
翌日、忽然となくなっていた。
そう、多分同じ人間の仕業(しわざ)。
今朝、同じ株からまた混合咲きを見つけた。
道路から少し離れている。
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花をちぎり、持ち帰った人は
1人だけの満足のために持ち帰った。
そう自分だけの満足。
もし持ち帰らず、公園に咲いていたなら、
多くの人の喜びとなっただろうに。
香坂 秋
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