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【GW/フェス】どこ行く?Z世代が抱える遊びの悩み


はじめに

コロナの対策が緩和され、人と関わる機会が増えたことにより、社会的背景が変わりました。一般の人々の現状では、旅行や外出活動をしていることがわかりました。国内外での観光やビーチ、レストランやカフェでの食事、コンサートなどいろいろなイベントに参加しています。また友人や家族との集まりが増え、人との交流を楽しんでいます。コロナの対策が緩和された原因として、以下のことが挙げられます。

・ワクチン接種により、人々の免疫力の上昇

・長期にわたる制限や不安から、社会的なつながりや外出活動への欲求

・経済の回復

これらの要因は地域や個人の状況によっても異なる影響を与えています。感染症対策や安全対策をしながら、個人の判断と責任を持って行動することが大切です。 

<Z世代の現状>

Z世代の現状としては、フェスに行ったり、旅行やドライブ、BBQをしたりしていることがわかりました。スポーツ観戦やエキスポシティ、ネモフィラ畑などの目で楽しむものや、お寿司・カフェ・居酒屋といった食事系が多いという結果が出ました。

規制が緩和されて、出かけることに対して抵抗感があるかZ世代にアンケートしてみました。以下26名によるアンケートの結果です。

出所:Marketing Design X Lab.

「抵抗感がある」と回答した人が11.5%、「抵抗感がない」と回答した人が88.5%という結果が出ました。Z世代ではほとんどの人が出かけることに対して抵抗感がないということがわかりました。まだまだ感染リスクがあるため、適切な予防策をすることが大切です。健康を意識して、自分自身と他の人々の安全を確保するよう心掛ける必要があると思います。

出所:Marketing Design X Lab.

また「遊びに行くときにどこに行くか迷ったことはあるか。」アンケートを取ったところ、「ある」と回答した人が96.2%、「ない」と回答した人が3.8%という結果が出ました。過半数の人が遊びに行くときに迷ったことがあるということがわかりました。

「行く場所を選ぶ際、SNSを使うのか」アンケートを行ったところ、96.2%の人がSNSを使うということがわかりました。

出所:Marketing Design X Lab.

「SNSでは主に何を使って調べるのか」アンケートを行ったところ、「Instagram」が25名、「Tik Tok」が13名、「Google」が10名、「YouTube」が6名、「Twitter」が4名という結果が出ました。Z世代の傾向としては、SNSの中でInstagramを使って調べることが一番多いということがわかりました。

Z世代の特徴としては、アフターコロナの今、出かけることに対してあまり抵抗感はなく、フェスに行ったり、旅行やドライブ、BBQをしたりして楽しんでいるということがわかりました。また遊びに行くときはSNSを使って行先を決め、その中でも特にInstagramを使う傾向があるということがわかりました。

出所:Marketing Design X Lab.

<ペルソナの特徴的なエピソード>

ペルソナへのインタビューで伺ったエピソードをご紹介致します。

今回、彼女はゴールデンウィーク中に2つのフェスに行かれたそうで、両方のエピソードについて話を聞くことが出来ました。

参加したフェス1つ目は「クラフト餃子フェスOSAKA2023」です。Instagramのストーリーで広告を見た事が参加のきっかけとなり、大学の友人を誘って行かれたそうです。

フェスでは、非日常的な雰囲気を楽しんだ事や友人との思い出作りを出来た事が良かった点として挙げて下さいました。また、フェスでは混雑しているお昼時に行った事で友人とゆっくり話すことが出来ず、場所を変えて映画やお茶を楽しんだ事、金券購入のシステムを知らずに行ったため情報を調べておけばより楽しめたかも知れないとのお話も頂きました。

参加したフェス2つ目は「ビーフフェスOSAKA2023」です。こちらは出展している飲食物の値段が想像よりも高く、あまり注文することが出来なかった事、雨が降っていた事など様々な事情が重なり、フェスを満喫出来なかったとのお話を頂きました。しかし、近くでネモフィラを見て、スタンプラリーに参加することで1日を楽しむことが出来たとのエピソードを伺いました。

上記の話から共通する事項を発見し、「彼女は友人との時間を大切にしたいのではないか」「そのための場所や体験を求めているのではないか」という発見がありました。

↑ペルソナが実際にSNSにアップした画像

<ペルソナと一般的な大学生を比較>

ペルソナの特徴として、ゴールデンウィークの間に食べ物系フェスに2日間参加していたという点がありました。このペルソナがどれくらい特徴的かを他の大学生のゴールデンウィークの過ごし方と比較してみたいと思います。今年の大学生151人のゴールデンウィークの過ごし方は以下の通りです。

出所:2023年最新”GW事情”調査

1位 サークル    53%

2位 バイト     46%

3位 自宅でゆっくり 38%

この結果から、「ゴールデンウィークだから特別なことをしたい」、「満喫しよう」と行動した人は少ないということがわかりました。アフターコロナと言われ、初めて迎えたゴールデンウィークですが、意外にも大学生の行動変容はコロナ前と違いがないようです。

つまり、ゴールデンウィーク中に2回も、そしてわざわざ何かを目的として出かけるペルソナは少数派と言うことができるかと思います。

また、ペルソナは遊びに行く先の決め方として、「その時の気分」というふうに挙げていました。一般的な大学生は遊ぶ前に行き先や予定を立てて集まることが多いですが、ペルソナは予定を立てずに友達と集合するようです。
 

以下大学生26人に聞いた一番多い遊び先の決め方です。

1位 美味しそうなものを食べたい 42%

2位 やってみたい体験      38%

3位 その時の気分         11%

このように多くの人は遊びに行く際に「体験」や「食事」を重視します。その中で「その時の気分」で行き先、遊び先を決めるペルソナは珍しく、エクストリームということができるかと思います。
 

<ペルソナの価値観>

彼女へのインタビュー結果から、私たちはペルソナに対する二つの仮説を立てました。

一つ目の仮説は、二日とも友達と集まった際にフェスへと遊びに行っていることから、「せっかく遊びに行くなら特別なことをしたい」と考えているという説ともう一つは、友達を遊びに誘いにくいというペルソナの声から「特別感のあるイベントやフェスを知っていれば遊びに誘いやすいのではないか」という説を考えました。
 

<アイデア>

このような仮説から私たちは3つのアイデアを考えました。

①イベントスタンプライブラリー

フェスからイベント、美術館などがスタンプラリー形式で楽しめます。期間ごとで内容も変えることで常に新鮮さを感じ、飽きることなく楽しむことができます。

ペルソナは、実際に休日にスタンプラリーをして楽しんでいました。そしてスタンプラリーの良さとしてワクワク感や景品をもらえるということを挙げていました。

また、Z世代の傾向として、友達と遊びたいが自分から誘うことに対して抵抗があり、誘いづらさを持っているということがわかりました。このような悩みも、イベントをスタンプラリー形式にすることで、友達の誘いづらさをなくすことができます。

②イベント情報掲載サイト

開催中、もしくは開催予定のイベント情報を掲載するサイトです。

こちらのサービスの特徴は、ただイベントの概要を閲覧できるだけではなく、イベントに参加した人の口コミ投稿・閲覧が可能という点です。

今回ペルソナから「イベントの詳細や様子を知っていればより楽しめたかも知れない」というお話を頂きましたが、このサイトでイベントに参加した人から「現金は利用できないので、入場の際金券に交換する必要がある」「電子マネーは利用可能なので用意しておくとスムーズ」等の情報を得ることで、よりイベントを満喫する事が可能になります。

③仮想現実おしゃべり

このアイデアではVR技術を利用するこ仮想現実で友達と自分の好きな容姿で会話することが出来ます。ペルソナには友達と遊ぶ際に話すだけでは少し物足りないという思いがあることがインタビューで分かりました。このような悩みを解決するためにVR空間という普段体験しない特別な場所でおしゃべりをしてもらうことが出来ます。またVR空間ではおしゃべりだけではなく様々なことをすることが出来るようになっており、いつまでも飽きることがないアイデアといえます。
 

<ペルソナからのフィードバック>

ペルソナから上記のアイデアについてフィードバックをいただきました。

1番のアイデアと2番のアイデアを組み合わせてもいいのではないかと思います!イベントをスタンプラリーで楽しむという形です。ゴールデンウィークは餃子フェスや肉フェス以外にもしていたと思いますが、情報収集に困りました。また、実際に行ってみて思ってもいない面倒くささや不満を感じました。しかし、このアイデアは、口コミを参考にできるので悪いギャップが防げるのではないかと思います。スタンプラリーは行き先にも困らず、友達も誘うやすくなるのでいいアイデアだと思います。追加で、景品があったらもっと盛り上がるのではないかと思いました(笑)

〈まとめ〉

近年のコロナ状況の緩和などの影響によるイベントやフェスなどの催しものの需要は我々が思っているよりも少なく、ほとんど影響はありませんでした。しかし、Z世代であるペルソナは、一般人とは反対に遊びには思い出に残るものや催し物などの特別な行事に関心があり、友達を遊びに誘いづらいという悩みを抱えていました。この悩みから特別なところに遊びに行きたいが、情報を収集する手段が少ないことがこの悩みにつながっているのではないかと考えました。この仮説を解決するアイデアは、世の中を楽しむZ世代にとって遊ぶ予定を立てるときに情報のオアシスとして役立つかもしれないと考えています。

 

 


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