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「みんなと一緒なら怖くない!?」Z世代ならではの新たな食の体験とは!!

 
皆さんこんにちは
テーマにもある通り、今回は「新たに挑戦したくなる食の体験」というテーマで調査、レポートの執筆を行った。
 
①・現状(社会的背景)+原因 
まず、私達は現状の外食について調査を行った。
 
まずは、頻度だ。
コロナ禍になる前の2019年と比べて外食の頻度についての調査が以下のグラフである。


(出典:https://dentsu-ho.com/articles/8788
上記のグラフから、2022年のみならず、コロナウイルスが5類感染症に移行した後も減少傾向であることが分かる。
これは、お家時間としてゲームや動画視聴など、家でもできることが増えたことが原因だと私達は考える。
 
しかし、ここで私たちは疑問に思ったことがあり。
それは、昨今のフードフェスの盛り上がりだ。
SNSなどを中心にフードフェスを目にすることが増えているが、実際に参加している人はどのくらいいるのか。
そのデータが下記のグラフである。


 
(出典:https://www.navit-j.com/media/?p=87218
 
上記のデータによると、約半数の人がフードフェスに行ったことがあるということが分かった。
では、実際にZ世代はどのくらいの方がフードフェスに参加したことがあるのだろうか。
 
②・Z世代の現状
そこで私達はZ世代の男性7名、女性15名の計22名にフードフェスについての調査を行った。
その結果が下記のグラフである。


この調査によると、フードフェスに行ったことのあるZ世代は約7割ということが分かった。

加えて、「新たに挑戦したくなる食の体験」というテーマに関連して、下記の調査を行った。


この結果、Z世代は1人でいるときよりも、誰かと一緒にいるときの方が新たな食べ物に挑戦したいということが分かった。

その理由としては
・感想を共有できるから
・心強いから
・リアクションしてくれる相手がいると、食べてみよう!と思えるから
・おすすめされたら食べる気になるから
・代わりに食べてくれるかもしれないから
・反応が面白そうだから
などが挙げられた。
 
 
③・ペルソナの特徴的なエピソード
 そこで私たちは、廣田ゼミ16期のTさんをペルソナに設定し、インタビューを行った。インタビューを通して分かったことは、Tさんはとても社交的で、休日は友達と過ごすことが多いことである。
 Tさんが休日を友達と過ごす理由は、友達と過ごすことで、日々のストレスを忘れることができ、アルバイトや仕事に万全な状態で行けるからだと教えてくれた。休日の食事も、一人ではなく、友人や家族と食べることが多いそう。このことから、一人の時間よりも、誰かと一緒に過ごす時間が多いことが伺える。
 
 そんなTさんはインタビューの中でこのようなことを仰っていた。
 

「大学2回生の冬に、友人とスノーボードをしに、長野県に行ったんですよ。いつも通り、楽しくスノーボードをしていたんですが、そこで思いもよらない体験をしたんです。それは、生まれて初めて虫を食べたことです。もちろん野生の虫ではなくて、調理された虫ですよ(笑)。私が行ったスキー場には、虫を使った料理がいくつもあったんです。私が食べたのは、コオロギの天ぷらでした。もちろん最初は食べる気なんてさらさらなかったのですが、友達が一緒に食べようと言うのでしぶしぶ食べました。結果、どうなったと思いますか?これが、結構美味しかったんですよ(笑)。先入観って恐ろしいなと思いました。
 


Tさんに、「なぜ最初は嫌だった虫を食べることができたのか?」と聞くと、
「友達の存在が大きかったと思います。一人だったら絶対食べないですね。」と仰っていた。
このインタビューから、ペルソナのTさんは、一人で新しい食べ物には決して挑戦をしないけれど、誰かと挑戦するなら、抵抗はないということが分かった。つまり、何かに挑戦するときには仲間の存在(自分以外の誰か)が必要だという事が伺える。
 
④・ペルソナの意識×Z世代の意見(ペルソナと一般的なZ世代を比較)
 
ペルソナは、新しい食べ物には挑戦したいけれど、一人ではなく、誰かと一緒に挑戦したいということがインタビューを通して分かった。
 
一方、z世代の一般的な食の価値観はどうなのだろうか?
 
私たちは、「1人でいるよりも、誰かといたときの方が食べたことのない食べ物に挑戦したいと思いますか?」というアンケート(「Z世代の現状」にも記載済み)を実施した。
 


(1:全く挑戦したいと思わない、7:挑戦したいと思う)
 
その結果、Z世代は一人でいる時よりも、誰かといる時の方が、新しい食べ物に挑戦したいことが分かった。
 
その理由として、「挑戦を見てくれていると心強いから」や「1人だと挑戦しようとは絶対ならないけど、誰かにおススメされたら少し食べてみようかなと思えることもあるから」といった理由が挙げらた。
 
また、(にネットからデータ集めます。BYゆーだい)
 
このアンケート結果から、Z世代は、何か新しい食べ物に挑戦したいときは、一人ではなく、誰かと一緒に食べたいという強い思いがある事が伺える。
 
これらから、ペルソナのTさんと、Z世代の意見は同じ意見であり、何か新しい食の体験をする時は、誰かと一緒に挑戦したいという気持ちがある事が考察される。
 
 
⑤・結論(ペルソナの価値観の仮説を立てる)
インタビューの結果からペルソナはZ世代の中でも特に誰かを食事をしたいと言う気持ちが強いように感じられた。
休日の過ごし方についても友人や恋人と過ごすことが多かったり、アクティブに過ごすことが多いといった特徴があり、まさにZ世代の学生であると言える。
そのほかにもペルソナのが楽しい瞬間として、みんなで笑ってる時、かっこいいと言われた時などやはり他人と関わることにポジティブな感情を感じると言うことがわかった。
 
ここからペルソナが嫌いなものを食べるためにはどうすれば良いかというテーマで仮説を立てた。
 
それが誰かと一緒にいるときなら嫌いな物にも挑戦できるかもしれないと言う仮説である。
 
立てた仮説をもとにアイデアを8つ考案した。
そのなかから3つ選択し、ペルソナへの聞き取り調査を行なった。
 
⑦アイデアに対するペルソナからのFB+Z世代の共感度も測るためのアンケート
 
私たちはこれらの3つのアイデアを提案します。

1.苦手なものをみんなで食べるフェス
 
アイデア説明:参加者が苦手そうなものばかりを出店し、食べ切れたらみんなで拍手するイベントを開催。
 

目的:1人じゃ挑戦できない気持ちを解決し、褒めてもらえることで、参加者の気持ちをポジティブなにする。
 
 
 
「このアイデアに対するZ世代の共感度」


試したい:36.4%、試したくない:63.6%
半数以上が試したくないという結果になった。
その理由として、「皆でワイワイ食べるのは楽しそう」というプラスの意見もある一方、「見られながら食べるのは抵抗感がある」や「もし食べられなかったら気まずい」というマイナスな意見が多数挙げられた。

「ペルソナからのFB」
苦手なモノを皆で一緒に食べ、全員の食に対する挑戦を促すのは、新しい食の機会を与えるという意味ではとても良いと思う。しかし、実際にこのフェスをやった場合、知らない人に見られながら食べるというのは、少し抵抗感があるので、正直行きたいとは思えない。


2.面白いレシピを集めたフェス
アイデア説明:普通とは違うレシピを集め、笑えるようなレシピを出店。
 


目的:・食事を面白いものにすることに加え、周りに人が多いフェスを利用し、新しい食の挑戦を促す。
 

「このアイデアに対するZ世代の共感度」


試したい:90.9%、試したくない:9.1%
ほぼ全員が試したいという結果になった。
その理由として、「告知の際に詳細が伝わりづらそう」というマイナスの意見もある一方、「面白いレシピなら試してみたいと感じる」や「新しい発見がありそう」というプラスな意見が多数挙げられた。

「ペルソナからのFB」
面白いレシピを集めることで、人々の興味を引くという仕組みを作ったこのフェスは素晴らしいと思う。このフェスに実施に行きたいと思うし、このフェスで実際に面白いレシピの料理を食べることで、新しい食の挑戦が出来ると思う。ぜひ、このフェスの開催を実現してほしい。

 

3.複数人ならシェフの料理が食べられるフェス
アイデア説明: 友達とフェスに行くきっかけを作り、2人以上の参加で一流シェフの料理が食べられるというイベントの開催
 

目的:複数人参加でシェフの料理を食べることが出来るという事を通して、誰かと一緒に新しいモノに挑戦したり、自分が苦手なモノに挑戦したりできる環境を提供する。
 
「このアイデアに対するZ世代の共感度」


試したい:90.9%、試したくない:9.1%
ほぼ全員が試したいという結果になった。
その理由として、「1人では行きづらい」というマイナスの意見もある一方、「誰かを誘うきっかけになる」や「一流シェフの料理を食べてみたい」というプラスな意見が多数挙げられた。

「ペルソナからのFB」
複数人(知人・友人)と一緒にいた時の方が、新しい食の体験ができると思う。上記に書いた通り、私自身も生まれて初めて虫を食べた時はそうだった。このフェスは、複数人で食の体験を促すということの本質を見抜いていると感じる。複数人で行かないと、シェフの料理が食べられないならば、皆友人と行くだろうし、そうすることで、新しい食の体験を促せると感じる。ぜひ、このフェスに行ってみたい。

⑧・最後に(まとめ)
調査を行った結果、ペルソナを含めZ世代の特徴としてどんなものを食べるのかではなく、誰と食べるかと言うことを重視していると言うことがわかった。
今後のZ世代に対する食のイベントや施策は誰と食べるかという部分にフォーカスしたものが増えていくのかもしれない。

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