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ドイツのオフィスでの雑談

本日は、新年一回目の出社です。

普段は、リモートワークが大変のドイツ人スタッフも、今日は結構出社してました。
ドイツでの新年のあいさつは

「Frohes neues Jahr」(フロイエス ノイエス ヤー」

という表現が定番な気がします。

オフィスのそこかしこで、この挨拶が飛び交っていました。

日本と違って、ヨーロッパの新年の仕事始めは早く、人によっては2日から始動している方もいます。
日本の三が日みたいなものはないみたいです。

嘘みたいな本当の話

とはいえ、ドイツ人同僚たちは、まだエンジン立ち上げ中なので、がっつり仕事する感じでもなく、いつもより雑談多めの社内です。
(ただでさえ、おしゃべり好きなドイツ人ですが、いつも以上です。。)

そんな中、ある一人のドイツ人が、インドのスタッフから相談受けた件について、私に話をしてきました。

それは、

あるインド系のメーカーの欧州工場で、当社の材料を使用した製造を行っているが、材料の需要が急に増えたので、何とか緊急で供給してくれ

というものでした。

彼は、「事前に準備してないので、対応は難しい」と回答したようですが、その後も何度も催促を受けて困っていたようです。
遂には、「我々に出来ることはない、今後は私に直接連絡してくるな!」と顧客に伝えたそうです。

それを受けた、インド本社が当社のインドにクレームをつけてきた、というストーリーです。

結局、私が間に入って何とか対応することになったのですが、そのドイツ人は過去に、このインド系の会社とトラブルがあったらしく、そのマイナスイメージを引きずって、今回のような雑な対応をした、と言ってました。

その話というのが、

当時、彼らの工場で当社製品を使った製造を行っていましたが、ある時、急に正常なものが作れなくなったそうです。
先方は、我々が不良品を納入したからだ、と主張したようですが、実際に調べても、当社の材料には異常が発見されませんでした。
そこで、現場に赴いて、何か変化点がないか?製造上、異常な点がないか?を確認しにいったそうです。
しかし、先方の工場のラインも大きな問題がなく、原因追及が行き詰まりました。
そこで、インドの本社から、トラブルシューティングのため、人がやってくることになったそうですが、その来た人というのが驚きです。

生産技術や品質管理の担当者が来ると思った私の同僚は、その出張者を見て唖然としたそうです。
なんと、その人は、僧侶でした。
そして、彼は工場をウロウロと歩き回った結果、お告げ?によると、機械の配置が悪い、と断言したそうです。

そして、急遽、その僧侶の指示通りにラインの配置を組み替えて、生産してみたところ、、、
なんと、問題が解決し、正常な製品が生産出来るようになったのです。

嘘みたいな話ですが、彼曰く、現場で見たそうなので、本当にあったんでしょうね。。

結果、彼は、この会社にはまともに相手するのはやめたそうです(笑)

「きっと、彼らは、材料が届くよう、僧侶を呼んでお祈りでもするよ」

と言い残して、彼はランチに行ってしまいました。。

まぁ、火消しは駐在員である私がするのですが。。。

以上、ドイツの事務所での雑談の一コマから

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