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渡良瀬 遥のSTORIES MUST GO  ON

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投稿した物語を集めています。息苦しい世の中ですが、このマガジンの中だけは温かい優しい人々の幸せな世界を描いてゆきたいと思っています。ご興味のある方はよろしくどうぞ。
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記事一覧

《中編小説》確信のアフロディーテ

                   始まりという言葉はそれ以前に終わりがあった事実を言…

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私の最後の晩餐

人生最後の晩餐にあなたは何を食べますか。 時にこんな問いかけを目にする事がある。そのたび…

家の奥

この事件が起きた時、僕は九歳だった。その日、僕は小学校から帰るとランドセルを部屋に投げ…

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真夜中テレビ

 僕はいつも早く寝てしまう。学校から帰って宿題をすませ、スマートフォンでゲームをしたら、…

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われても末に逢はむとぞ思ふ

 春、四月の初め、桜が咲き始めた村の鎮守、八賢天神社の参道を民生委員の能代清吉が歩いてい…

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始めての手紙

  優子は小学校の二年生になった。重いランドセルを「よいしょ」と玄関の上り框に置くと残…

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私のプロフィール

1957年生まれ。星座は不似合いにも乙女座です。一般に生真面目で不器用で型にはまるのが好きと言われるA型人間です。ドイツ語、英語が好きで、スペイン語も中国語もかじっています。使う機会はないので、大好きな遊びといった感覚でしょうか。特にこれといって取り柄のない人間ですが、とにかく何かを表現した、という意欲だけはあります。よろしくお願いします。あと、ワイン好事家、食べ歩き大好き。皆様とお友達になれれば、心より嬉しく思います。

祝歌(アンセム)の丘

 おばあちゃんの想い出をお話してもいいですか? あなたには何時かきっと聞いてもらいたい…

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レーズンパンが十個残ったら

                      優子は幼稚園の帰りに「パン屋のタナカ」の前を…

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いと気高き聖なる金色ナット

  朝、愛犬の散歩から帰ると沙羅は芝生が広がる中庭に祖父、弥彦の姿を見つけた。陽だまりの…

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