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私の好きな作家さん「東野圭吾」

刑事・加賀恭一郎シリーズの一作です。


幼い女の子が被害者の殺人事件。

犯人を捜す中で、刑事の加賀恭一郎は一軒の家族に注目します。

祖母・父・母・息子の3世代家族、一見どこにでもいる普通の家族。

加賀恭一郎はなぜその家族に注目したのか?どこに違和感があったのか?

その家族が犯した罪とは。


この話を最後まで読んで、グッと胸が締め付けられました。

せつなくて悲しくて。

そういうオチが待っていたのかと。


息子の犯罪を隠そうとする両親。どんな手段で隠そうとしたのか、誰に罪を着せようとしたのか。それがとても恐ろしく悲しいです。


息子を本当の意味で救う・守るならその方法ではないでしょう。


きちんと自分の罪に向き合わせることが親の責任。

最低限の善悪を身につけて大きくなってほしい。

自分が犯した罪には自分で責任がとれる大人に育ってほしい。


この小説の息子が最後まで「自分は悪くない。親のせい。」だと言っていたのが気になります。

今後、自分の犯した罪の重さを実感し、反省することができるのでしょうか。


自分の子どもへの関わりを考えるきっかけになりました。

家族の在り方を考えさせられる小説でした。

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