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HYBEオタクがNewJeans"OMG"を見て思ったこと②

①では、精神疾患をモチーフにすることについて考えるだけで、とんでもない長さになってしまったのですが、反省はせず今回も書きたいだけ書きます。自分の考えを人に見える場所においてみたいというのもありますが、日記や独り言のような気持ちで書いてみようと思います。


NewJeans(뉴진스)'OMG'Official MVより引用

MVの内容として問題になったのは、クレジットが流れた後の最後のシーン。自分を医者だと思っているミンジが、「MVの題材が不快なのは私だけ?MVはただ顔とパフォーマンスだけ見せても十分なのに」という書き込みをしようとする誰かを止めて「行こう」と声をかけていました。

もちろん、このシーンはこのMV(もしくはNJのコンセプト全般)に対してやり過ぎだと思っている人(アンチ?)への先制ですよね。この事をクールな演出だと思った人もいれば、そうでない人もいましたが、私は後者でした。MVを通じて、うん?これ大丈夫?と思っていたことが最後になってより不安になりました。

インタビューなんかを読んでも、ミン・ヒジン氏は自分の作品が意図した通りに理解されないどころか、曲解されて自身に批判が向けられるということをとても悔しく思っているようでした。そう思うのは当然だと思うのですが、一方で制作物が正しく理解されることの方が珍しいということも考察好きなKPOPファンなら身をもってご存知ではないでしょうか?

ミン・ヒジン氏が自分の作品をもっと正確に理解してほしいと思うのは彼女の勝手なのですが、彼女の作品に対して様々な意見を持つのも視聴者の自由です。そもそもMVのあの場面は、コメントの内容がすごく低レベルなこともあって(視聴者をナメている気がしなくも無い)、視聴者の解釈の自由を分かった上で挿入したというより、制作陣が誤解を受ける事への憂さ晴らしのような印象を受けました。また、'OMG'のMVのモチーフが批判の対象になることは分かった上であのシーンを挿入した気がしてならないんです。私が最初に疑問を持ったのはその部分でした。

「批判されるって分かってて、このシーン入れるの?!さすがに無責任じゃない?」

という、失望感がありました。批判してる方がおかしい、を「(病院に)行こう」で表現するのは、批判を全て受け付けないと言っているようなものじゃないですか?もちろん、NJとミン・ヒジン氏に対してオーバーにあれこれ言われていると思っていますが、だからと言って、よりによって精神疾患をモチーフにしたMVの中でそれをするのはマズかったと思います。精神疾患コンセプトへの浅慮を窺わせてしまいますし、批判されると分かっていることをしながら、批判を受け付けない態度を取るにしては説得力の無い内容だったように思います。MVの意図を伝えることが最優先されたなら、精神疾患を用いなくても十分だったはずです。

もし、自身に向けられた誤解が度を越していると思うなら、自分が前に出てそれをアピールすべきです。MVでそれをやるのが最も効果的なことは私でも分かりますが、だからと言ってそれが適切とも限らないと思います。

個人的に、制作陣は私が思っていたほど深く考えずに過激なモチーフを持ってきてしまったんじゃないだろうか…と思わせられた何とも言えないシーンになってしまい、MV全体への評価も下がってしまいました。

ミン・ヒジン氏がアイドルとファンの関係に提示したいメッセージ自体には私も同意しますし、これからも見守りたいと思うのですが、一つ一つの表現方法については過激さのために何が犠牲になってるのか、もう少し検討された作品とその態度を望みます。

以上が、個人的に最も残念だったMVの最後のシーンに対する感想でした…。制作陣の思いが暴走して空回りしている感じに、何とも言えないダサさを感じたのもついでに書いてしまいます。今後の作品ではアップデートされていることに期待します。

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