【読書記録#9】彬子女王『赤と青のガウン』

女性皇族として初めて海外で博士号を取得した彬子女王殿下による留学エッセイ。

エッセイは冗長でつまらなくなってしまうこともままあるが、本書はそれらが一切ない。
めちゃくちゃ面白い。文章が上手い。

「皇族」というと、我々国民とは全く違う存在、しかし実体がよく分からないという印象だった。

しかしこのエッセイを通して、一般人と何ら変わらない一人間の部分と一般人と圧倒的に違う部分の両面を知ることができた。

皇族だけど友達の子供とアンパンマンを見るし、自炊するし、格安航空券で欧州内を移動する。
そうかと思えば皇室ならではエピソードも。
そういう同質性と異質性の振れ幅を楽しめるエッセイだった。

文章上手いっていいな。

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