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社労士試験にギリギリの点数でコスパ良く受かる方法2〜ユーキャンを選んだ理由〜

 社労士試験にチャレンジを考え始めた人たちが勉強をはじめるにあたり悩んでいることは大体この3つの選択肢ではないでしょうか?
1、市販のテキストや問題集を使って独学
2、資格スクールに通学
3、通信講座を受講
 ようするに勉強方法についてです。(中には通信講座で勉強することを独学と表現する人もいますし、それぞれ境界線に曖昧な部分がありますが、本稿では私基準で断じています。)それぞれの一般的なメリットデメリットは先行研究(先人のブログ等)を参照いただくとして、本稿では私がなぜそれを選ばなかったのかという私見という名の偏見を書いていきます。

独学を選ばなかった理由

 社労士事務所に勤め始めた当初は、「社会保険って子供の分の健康保険料払わないの!?」「バイトでも8時間超えたら割増賃金もらえるの!?」といった衝撃を受けた事実がいくつもありました。一般常識を知らないにもほどがありました。社労士試験の一般常識のことではありません。社会人としての一般常識です。社労士試験の一般常識は一般非常識です。
 ユーキャンの「社労士はじめてレッスン」はそんな人間にも理解でき、基礎固めになったテキストです。入社前後に「社労士はじめてレッスン」を読んでノートに書き写していました。ノートに書き写すのは手が疲れるだけです。なんでそんな愚行に走ったのかはわかりませんが、テキストはとても良いです。万人におすすめできます。
 1冊まるまるノートに書き写し、章末の確認テストも解けるようになったころ、何を思ったのかいきなり模擬試験問題を購入し、チャレンジしてみました。みなさんの想定通り、一問も解けない、それどころか問題文が読めない、まるで歯が立ちませんでした。
 これではダメだと、もっと分厚い本格的なTACか大原のテキストを購入してみましたが、書いてあることはユーキャンの「はじめてレッスン」に多少の情報量がプラスされていただけで、テキストを見ながらでも模擬問題は解けず、私の問題解決力が上がるように感じられませんでした。
 要するにテキストを読んで数字要件を暗記したからといって本試験レベルの問題が解けるようになるわけではなさそうだと気づき一旦諦めることにしました。その後1年半ほど経過してから、やっぱり社労士試験を受けよう!市販本では太刀打ちできないから通信講座を受けよう!と思い立ちました。
 もし、独学にするか考えられている方はぜひテキストを見ながらでいいので、過去問が解けるか試してみてください。
 解けるあなたなら独学で合格できます。類稀なる頭脳に感謝しましょう。

通学を選ばなかった理由

 これは私にとってアウトオブ眼中でした。行く時間がないのです。
もし、通学する時間を捻出したら、自習する時間がなくなります。私のしょうもない大学受験経験からいって、結局受験は自習が大きなキーです。
 あと、お金もありません。通学って高いですよね。その分高度な授業が聞け、受かりやすいのかと思いますが経験者のみなさんどうでしょうか?
 LECの会場模試を受けに行った時に、通学生であろう人々が気合の入ったノートを広げハイレベルな会話を繰り広げているのを見て、恐れ慄いたことがあります。「トイレの設置基準って、男女何人から各2ついるんだったっけ?」みたいな。こっちは「人数によってトイレの設置基準が決まっているらしい」程度の知識の精度で良しとしているのに。

通信講座を選んだ理由

 で、通信講座に行き着きました。
ネット検索上位にきたアガルート、フォーサイト、ユーキャンあたりに資料請求しまして、見比べた結果、アガルートはレイアウトが分かりにくく感じられたので却下。この辺は好みの問題でアガルートが悪いわけではないです。
 フォーサイトは直前講習をつけるかどうかなどコースがいくつかあり、どれを選ぶべきかわかりませんでした。その点ユーキャンはコースが1つだけで明快に感じられました。また、すべてがこの講座に含まれているんだろうという謎の思い込みが発動しました。コースが一つで明快に感じられた点についてはその後大きな不満につながり、ユーキャンに対する私の信頼は失墜します。

ユーキャンのいいところ

・比較的安価であり、雇用保険の教育訓練給付金対象講座である。
・講師の先生方の語り口が穏やかで聞きやすい。
・受講生専用サイトに各科目各単元ごとに基礎レベルのマルバツクイズ的な問題があり、基礎固めにぴったり
(私は10回以上はやったと思います。)
・オンラインでテキストも過去問も大体一通りは見られるので、隙間時間が活用できる。
・質問に対するレスポンスが丁寧
 テキストや問題の理解しづらい点についてはもちろん、過去問と問題集の勉強時間の比重をどの程度にしたらいいか?などの勉強方法についての質問にも丁寧に答えてもらえます。

ユーキャンのわるいところ1

『追加講座の案内が次々くる!!!』
 これが最大にして最悪なんですよ!聞いてください!追加講座になると教育訓練給付金の対象にならないんですよ!最初から追加講座を含めてコース分けしてくれてたら教育訓練給付制度の対象になるのに!もうなんのためにユーキャンを選んだと思っているんだ!シンプルでいいと思ったのに!!はぁ!?ふざけているのか!?なにが直前講習だ!模試だ!白書統計対策講座だ!
 郵便とメールで案内が届くのですが、チラシにのっている常深先生の顔を見るだけでイライラしてくるという状態になり、講義動画も見られなくなります。
 何がチャンスは明日までだ!!合格した人の何パーセントが受講した人気のオプション講座とかなんやねん!!基本講座だけで合格させるという気概はないのか!?どういうつもりでこんなメールを送ってくるんだ!オプション講座を全部申し込んだ受講生は一体総額いくら払うことになるのか恐ろしくて計算もできない額になっているに違いない!
 私は一切申し込みませんでした。オプション講座を受けずに合格した人の割合を上げてやろうと必死で勉強しました。もはや意地です。何のために合格を目指しているのか、この時点で完全に目的を見失っています。とにかく一切申し込みませんでした。

ユーキャンのわるいところ2

『講義動画の情報量が薄い』
 穏やかで聞きやすいのですが、テキストの読み上げ以上の情報が薄いというか。YouTubeで大原の金沢先生の動画を見ていると、ユーキャンの先生方には物足りなくなります。
 金沢先生はカリスマですよね。年金の併給調整の4の法則と年金受給開始年齢の覚え方とか、金沢先生がいなかったら私にとって捨て問になっていたでしょう。眠れる目的条文読み上げとか助成金クイズとかも通勤中ずっと聞いていました。もし、社労士受験が2年目3年目と泥沼化していってたら、単純接触効果により、Quizknockの河村さんから大原の金沢先生に推し変してた可能性すらある。恐ろしい。一発合格したことによって、私のインテリメガネ好きというアイデンティティが保たれました。一発合格できた最大のメリットかもしれない。
 しかし、よく考えたら、金沢先生もインテリメガネか。恐ろしいことに気づいてしまった。深淵をのぞくとき深淵もまたこちらをのぞいているのだった。

結局受かったもの勝ち

 と、まあほぼユーキャンの悪口を書きましたが、逆に言うとオプション講座なしで合格できたので、コスパはいいかもしれません。
 LECの会場模試を2回受けに行き、市販の予想問題を3回分ほど解きましたが、それ以外はテキストの買い足しなどもせずに合格できました。今思うと市販の予想問題はいらなかったかなとも思います。そんなことしている暇あったら、過去問とテキスト読みに時間を使うべきだったかもしれない。そうすればこんなギリギリの点にならなかったかもしれない。
 結局受験は結果論に過ぎないのです。勝てば官軍なのです。受かった今となってはあんなにイライラした常深先生のお顔も穏やかに眺めることができます。感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうユーキャンありがとう常深先生をはじめ講師の先生方々ありがとう教育訓練給付制度。
 あと、もしこの記事を読んで「通信講座にどこにしようかな?じっくり比較検討しなくちゃ!」と思われた方がいれば、「じっくりとか言ってないでなんでもいいからすぐ申し込んですぐ勉強をはじめな!時は金なり!」という言葉を送ります。

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