薔薇

プーレリ

プーレリ

プーレリオ

敷き詰められた薔薇の花

何の為に置かれたのか

謎に包まれた庭で

一人テラスに腰かけ

午後のミルクティーを飲む

プーレリ

プーレリ

プーレリオ

太陽に愛されて

向日葵になった娘のことを考える

神々の気まぐれに

翻弄される人間の姿

愛は神が操る

ああ、不思議か

プーレリ

プーレリ

プーレリオ

あなたへの不忠実は

許さない

例えお父様でも

真っ直ぐな乙女心に

曲がったところはないの

いくら鞭打たれようとも

変わらないこの真心

プーレリ

プーレリ

プーレリオ

あの方から出る

どんな言葉にも

私はいざなぐ

ああ海の中の小舟のよう

どうぞ波立てないで

鋭い雷鳴に驚かせないで

海に沈んで

難破船になつてしまう

プーレリ

プーレリ

プーレリオ

お前の母に似た

その美貌

悪い男だったのだ

おまえは病気にかかった薔薇のように

蝕まれて死んでしまった

プーレリ

プーレリ

プーレリオ

ああ、私は

死んでしまったけれど

この世の恋の話は終わることがない

はかない恋だった

私の墓標には

恋に生きて恋に死んだ

哀れなメイベル、とお書き下さい

プーレリ

プーレリ

プーレリオ

幕を下ろしましょう

またいつの日かお会いするまで



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