詩 寒椿

反革、反核、ハンカクサイ、半角、半角栄

記憶にありませんー

僕のメモワールは僕を見放したのか?

それとも

偉大な権力者の亡霊に取り憑かれたまま

沼地の奥底に沈んでいるのか

TVの番組で

沼の水を全部引き上げるというもの

そんなTVに

取り上げられもすれば

僕の確固とした信念

そんなものが詰まったメモワールが

白日の元に晒されるのだろうか

もう何年にもなる

僕の娘が孫が

連綿と続く者たちよ

メモワールは彼ら達への愛を

繋げていく

おお

お前よ

無口だったお前が

私の死に際に流してくれた涙

人知れず労苦をかけ続けたお前に

椿の花を挿す


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