夏のしつらえ
季節ごとに部屋のしつらえを変えるのが好きだ。
6月の初めに夏を意識した絵や懸物に取り替えた。
夏を迎える時はいつもこの絵を飾る。もう20数年前に銀座の画廊に友人の絵の展覧会を見に行った帰り道、偶然デュフィーの絵を飾っている画廊が
あった。吸い寄せられるように中に入ると
「わぁ〜、デュフィーの世界・・・」大きい作品から小さい作品、ポスターなど、小さな画廊だったが見応えのある作品の数々。
かねて、夏向きの絵が欲しいな〜と思っていたので、どうしても手に入れたくなった。・・・衝動買いだ!
配達されるのをワクワクしながら待ち、届いた作品を夫に披露すると、
ヨットの好きな夫もとても気に入ってくれた。それ以来、毎年夏になると
登場している。
手前の絵皿は、ギリシャに旅行に行った折に手に入れた。
「アポロンの神殿」の近くのデルフィーという街の作家物を扱う店で
手に入れた。エーゲ海に浮かぶスキロス島で作られた陶器で、スキロス島に伝わる伝統的な絵柄、花、鳥、魚、民族衣装の花嫁、を描いたものだ。
大学で美術を教えている先生が制作したのだと説明される。
「2枚買うからおまけして」とカタコトの英語で伝えると「まるでギリシャ人みたいだ」と笑いながら、少しプライスダウンしてくれた。
もう20年近く前の懐かしい思い出だ。
近頃のマンションには和室の無いマンションも多いようだが、
17年近く前に移り住んだマンションなので和室がある。
娘や孫が来宅するとここで寝んでいるので重宝している。
その和室のコーナーを利用して、掛け物や置物で季節を感じられるように
している。
流水の団扇は、京都を訪れた折に平安神宮近くの「小丸屋 住井」
という団扇屋さんで求めたものだ。
貝殻のリースは自家製、江ノ島で買ってきた貝殻を使って作ってみた。
こうして、季節ごとにしつらえを入れ替えているが、近頃では巡るごとに
同じものを飾っているので、少々飽きてきた。
・・かと言って新たに買い入れるほどの年齢でもない。
身の回りのものを始末しなければいけない年齢だ。
これがまたなかなか難しい問題だが・・・
この問題についてはまた別の投稿で考えよう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?