不妊治療物語8 〜涙涙の無麻酔ポリープ切除〜
ひとまずフーナーテストを行う前に、私は多発子宮内膜ポリープを切除することに。
「ポリープなんて麻酔いらないよ」
と殿に言われ、ほんとかよ?と思いつつまぁ同病院で日帰りで出来るなら仕事の都合上ありがたいし…と思い日程を決めました。
この病院は採卵も何もかも麻酔はなしのようで、全身麻酔しないといけない卵管の手術などは関連病院でやるようでした。
どうやらポリープ切除するのは殿ではなく院長先生とやららしく、手術当日に初めましてでご挨拶。
一見物腰柔らかそうなおじいちゃん先生です。
この院長先生とは後に診察室でやり合うことになるのですが、それはまた後日に書き連ねることにします。
手術室は採卵する部屋と同じ部屋でした。
処置台にあがり、心電図などのモニター類を看護師さんに装着してもらいボーっとしていると院長登場。
そして消毒などされた後、いきなり膣に激痛が走りました。
「うわいったああああぁぁぁぁ!!!!」
と思わず叫ぶ私。
どうやら子宮口を開く器具が装着されたようですがこれが激痛!
「じゃあ取ってくねー」
と院長はエコーを見ながらゴリゴリポリープを取っていきます。
正直ポリープをゴリゴリ取られていく痛みを感じる余裕もないくらい子宮口開かれてる器具が痛すぎて声にならない悲鳴と涙が止まりませんでした。
看護師さん2人に押さえつけられながら処置自体は15分程度で終わり膣から器具が外されると痛みもなくなりましたが、かなり力が入っていたため両脚がガタガタ震えていました。
処置台から降りて車椅子で回復室に移動し、しばらくベッドで横になるように言われました。
先程の痛みと恐怖が甦ってきて、布団を被りながらまた涙が出てきました。
なんでこんな思いしなきゃいけないんだろう、私が何したっていうんだろう、そもそもこんな痛い処置を無麻酔でやるって何事?私は仕事で毎日人々の痛みをとってるのに、どうして私の痛みは誰もとってくれないんだろう…
そんなことをグルグル考えながらさめざめとひとしきり泣いて、最後に診察室で院長とお話しました。
「綺麗に取れたからね」
と仰せになられ、まだお腹に鈍痛がある私は
「明日から普通に働いて大丈夫ですか?」
と一応聞きました。
「当たり前だよ。今日から働いたっていいんだよ?笑」
とか言われて
(うるせぇよ、不意打ちであんなに痛い思いさせやがって…。)
と思ったのは内緒。
いやしかし一生残るレベルのトラウマを植えつけられ、私は改めて自分の仕事の尊さを認識しました。
もうちょっと日々感謝されてもいいのでは…
というわけでポリープ取って子宮内膜が綺麗になったところで次回、やっつけフーナーテストへ!!!
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