不妊治療物語7 〜はい不合格〜
新しいクリニックで私が自分の現状に打ちひしがれている一方、主人の精液検査も同時進行で行われました。
そして結果を聞きに一緒に殿のもとへ。
「え〜〜っとね、奇形率が高いのよね。」
殿はそう言いながら主人の精子の写真を見せてきました。
「まずこの精子は〇〇がおかしいのね。なので不合格。
それでこっちの精子は▲▲がおかしい、これも不合格。
こっちの精子は××が変なのね、だから不合格。」
その後も写っている精子に対して
「ハイこれも不合格〜これも不合格〜」
と次々と不合格の烙印を押していく殿。
穏やかな主人の顔がだんだん引きつっていくのがわかりました。
「…というわけで、まぁ全体的には自然妊娠は可能なレベルね」
と散々不合格と叫んでいたけれど最終的にはひとまず精子側はギリ合格だったらしいです。
精液検査は前医でもやっていたけれど、そこでは特に問題ないって言われていたのにこんなにケチつけられるとはなぁと私は小首を傾げていました。
その隣で主人はやや落ち込んでいました。
「いや、あんなに不合格不合格連呼されると…笑」
と苦笑い。
そりゃそうよね。
しかしまぁ落ち込んでいる暇はありません。
体外受精となればカタチの良い精子を選んでくれるのだし、奇形率はこの際気にしないことにしようと前向きに考えました。
そしてまずは仰せの通りにフーナーTESTをやるしかありません。
しかしその前に!私が今後の人生でトラウマとなる無麻酔ポリープ切除が待っていたのです。