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Fender Audioのイヤホン「TRACK」を1ヶ月使ってみた

Twitterに書くには長すぎるし、商品レビューに投稿するには個人的な感想すぎるので、折角なので以前から興味はあったnoteに登録してみた。
書いてるのはオーディオオタクと言うには浅すぎ、かと言ってそうじゃないかと言われると足首位までは浸かっている自覚はある、そんな音ゲーマーです。

Fender Audio TRACKって何だよ

Fenderと言えばギター小僧経験のある人間なら一度は聞いた事がある楽器メーカー。
3万くらいのギターから入って、「なにやらフェンダーってとこのギターが良いらしいぞ!」と調べてみてお値段にヒェッとなるのはギター小僧なら誰もが通る道だと思う。多分。
Fenderについての詳細はWikipediaさんでも

要はアメリカの老舗楽器メーカーである。
そんなFenderが最近シンガポールのメーカーとライセンス契約をして誕生したオーディオ機器部門がFender Audioとなる(らしい)。
んで、そんなFender Audioが2023年4月頭にリリースしたのが完全ワイヤレスイヤホンの「TOUR」と有線イヤホンの「TRACK」。

最近イヤホン・ヘッドホンに興味を持った自分は恥ずかしながら全く知らなかったのだが、Fenderのイヤホン自体は過去に存在していたらしく、ファンからすると今回のリリースは「生きとったんかワレ!」となるものだったらしい。
今回はこの2点のうち、有線の「TRACK」についての感想となる。

仕様

ドライバー デュアル・ハイブリット・ドライバー(9.4mm ダイナミックドライバー、バランスアーマチュア 1 ツイーター)
再生周波数帯域 10Hz~21kHz
インピーダンス 32Ω
感度 108dB(1mW / 1kHz)
ケーブル長 120cm(2-Pin コネクター着脱式)
入力端子 3.5mm ステレオミニ端子
付属品 イヤーピース(S/M/L)、キャリーケース

(コピペ)(あんまよく分からん)

レビュー

※以下個人の感想

さて本題である。
いきなり結論を言ってしまうと、想像以上にヤバい奴だった。
本機を購入する前は同価格帯のSENNHEISER-IE300を愛用しており、かなり満足していたのだが、順調に戻れなくなりつつある

楽器メーカー、特にギター・ベースがメインということで、バンドサウンドが映えるような音を想像していたのだが、どちらかというと恐らくクラブ系のサウンドと抜群に相性がいい設計になっている。
最大の特徴は低音域、しかもうるさい訳ではなく、深海から響いてくるようなずっしりした低音だ。
IE300もかなりしっかりした低音を鳴らしてくれると思うのだが、もう一段深い所から鳴っている、そんな印象を持った。
それでいて中・高域は水準以上の音を鳴らしてくれる。この辺りの音域はIE300の方がクリアで良いかな?とも思うけども。

何はともあれ、音ゲーマーの例の漏れず自分も大概ドンシャリ厨、しかもどちらかというとドン寄りなため、この低音にドハマりしてしまった。
同価格帯に低音が良いイヤホンは他にも無数に存在していると思うが、自分が試聴した限りではこの「TRACK」が頭一つ抜けていると思う。
自分はイヤホンで音を聴くと、耳で聴いているというよりは頭の中心で鳴っているような感覚になる(初めてイヤホンを使った時親にそう言ったら割と真剣に心配された)のだが、頭の中心を通り越して体幹に響くような低音、それがこの「TRACK」の武器だ。
かと言って、先述したようにボーカルやギターサウンドといった中・高音域の表現を損なっているわけではない。迫力を全面に押し出しつつ、繊細さもカバーした、非常に素晴らしい機種だと感じた。
正直安月給の身としては決して安くはない出費だったのだが、買って正解だった、と自信を持って言える。

他(外観とか)

見た目は上にも貼った公式のリンクをもう一度参照しておく。

まず目に付くのは筐体にデザインされたFenderロゴの「F」の字。
これね、元ギター小僧にとっては滅茶苦茶かっこいいんですよ。
滅茶苦茶かっこいいんですよ。(大事なことなので)
高校生くらいの頃に憧れたフェンダーロゴが、時を経て、形を変えて自分の手にある。これが嬉しい。
音だけじゃなくデザインでもテンションを上げられるって、結構大事なことだと思う。
色は黒と赤の2色があるが、個人的にFenderに黒一色のイメージがなかったため、赤をチョイスした。
公式の画像だと明度の高い赤だが、実機はもう少し暗いワインレッド寄りの赤になっている。テレキャスのヴィンテージモデルにこんな色あったよなーって感じの赤だ。かっこいい。

装着感、遮音性もかなり良く、屋外で使用しても何ら問題ない。
他のレビューを拝見したところ、ケーブルが安っぽいと感じる方もいらっしゃるようだが、僕個人としては見た目は全く気にならない。
編み込み式のケーブルは絡みにくいし、編み込み式にしては軽いのでむしろ有難いくらいである。

一点注意点があるとしたら、イヤーピースの軸が通常よりも細いことである。
SHUREタイプの典型的な細軸ではないが、いわゆる通常経の軸でもないため、合うイヤーピースがかなり限られてくる。少なくとも手持ちのコンプライTタイプや、今話題のコレイルは耳から外すときに軸からすっぽ抜けてしまった。イヤーピースを換装したい方は要注意である。
ただここに関しても、付属の純正イヤーピースがなんだかんだで一番持ち味を出してくれるのではないかと感じている。
色々試してみたのだが、どうにも純正品以外だと最大の特徴である低音の迫力が薄れるように感じるのだ。最後は好みの話なのでなんとも言えんのだけども。

最後に

久々に文章を書きたい気分だったので書き散らしてしまったが、何かというと「TRACKいいよTRACK」という事である。
情報がリリースされたのが確か2023年の2月ごろ、そこから4月7日発売となり、悩みに悩んだ末に購入したのが5月頭だったが、先述した通り買って正解の買い物となった。
最後まで読む人がいるのか、そもそもここに辿り着く人がいるのか怪しいところだが、もしも迷っている人がいたら背中を押す一助になれたら少しだけ嬉しい。

IE300、TRACKとミドルクラスの2台持ちになったので当分は出費がないな!とか思っていた矢先にSONYがMDR-MV1とかいう別ベクトルでヤベー奴を出してきた。
困ったもんである。


・使用機材
DAP…Fiio M11S
・使用音源
beatmaniaIIDX「Dynamite」「Honey Trap」「響花水月」etc
YOASOBI「祝福」「夜に駆ける」
月詠み「生きるよすが」
Ado「踊」「新世界」
他多数

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