オーテクの新作イヤーピースを買った

先日のポタフェスで試聴しすこぶる気に入ったAudio-technicaのAT-ER500が7/21に発売となったので早速買ってきた。

AT-ER500

ポタフェスでは2970円と聞いていたのだが、eイヤホン店頭価格は2670円だった。
パッケージに書いてあるように、耳孔内の体温で変形し、よりフィット感と遮音性が増す、というのがウリの新イヤーピースだ。

高さが5.5mmと低めで、ワイヤレスイヤホンに着けた時充電の妨げにならないよう作られている印象だが、試してみたところ少なくとも僕の手持ちの有線イヤホンではいずれも問題なく使用出来た。
特に愛機Fender TRACKのノーマルなイヤーピースだとすぐ脱落してしまうようなちょっと変な形の軸でも安定して装着できたのは非常に嬉しい。

まだ使用して一日ちょっとだが、早速形が変わって僕の耳にジャストフィットしてくれるようになった。

ぐにゃっと変形

体温による変化とのことで、ちょっとしたら元に戻るのかなー、と思っていたら、しっかり形状記憶してくれており、2回目以降はスポッと耳に収まるようになった。
外側は変形するが、内側は円形を保ったままになっており、変形によって音の出口が狭くなるようなこともなさそうだ。
また軽く整えればすぐに元の形を取り戻すため、別のイヤホンに装着するにあたっても不自由さを感じることはないだろう。
ポタフェスでスタッフさんに「硬めのチューインガムみたいな感じ」と説明を受けたが、実際に使ったり弄ったりしてみるとまさにそのような印象を受けた。
フィット感はフォーム寄り、音とメンテナンス性はシリコン寄りという、両者のいいとこ取りをしたような、そんな新素材のイヤーピースである。

肝心の音だが、個人的には滅茶苦茶良いと思っている。
耳孔にしっかりフィットしつつ、音の出口はしっかり開放してくれるため、今まで逃げてしまっていた音がしっかりと届く感覚がある。
低音域ではしっかり体幹に響く音を維持しつつ、高音域では刺さるような感覚になってしまう音をうまく逃がしてくれている。
インストからボーカルまで幅広く厚みが増しており、特に高音が刺さりがちな女性ボーカル曲は今までよりかなり快適に聴けるようになった。
どちらかと言うと低音重視だとは思うが、様々な嗜好に応える事が出来るのではないだろうか。

遮音性も非常に高く、これを着けてbeatmaniaをやったら4段階くらいボリュームを下げないと自分の打鍵音が聴こえなくなってしまった。
このゲームの打鍵音は人と筐体によるものの大体60~80dbなので、曲を聴きながらだと大抵の騒音はシャットアウトする程度の遮音性ということになる。
beatmania用としては若干不便ではあるものの、リスニングや普通のゲーミング用途で考えると素晴らしい遮音性と言って差し支えないだろう。

今話題の金属軸のアレや、他の物をいろいろ試してもイマイチしっくり来なかったのだが、AT-ER500は「これだよこれ!」という音と装着性をバッチリ満たしてくれている。
正直この性能で3000円を切っているのは破格だと思う。オーテクさん、良くぞやってくれました。こういうのを待っていたんです。

というわけで僕は今後隙さえあればこのイヤーピースを推そうと思います。
個人的にはそれくらい高い完成度を誇っていると感じています。イヤーピースで迷っている方は是非一度お試しの程を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?