ラ カンパネルラ

ぽつりと落とした音が響くように

不穏は染みていく

心構えもなく始まった一日に
見覚えのない色が薄く溶けている

鮮血
遠くで流れた

―どこかで混ざる泥となみだ
そういうことと自分の今日

一粒づつの音が為す旋律に
部屋が麻痺していく





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